6度目の挑戦でプロテストに合格した髙木優奈に開幕直前インタビュー! "遅咲きルーキー"の「前向き」な素顔に迫る
渋野日向子、畑岡奈紗、勝みなみ、原英莉花らと同じ"黄金世代"の髙木優奈は昨年6回目の受験でプロテストに合格した。遅れてきた“黄金世代”が今年、新たなスタートを切る! 週刊ゴルフダイジェスト3/5増刊超特大号に掲載されたインタビューと合わせて、"みんゴル"では素顔の一面を紹介する。
プロを目指した"理系"の私
――ゴルフを始めたきっかけは。 髙木 父について練習場に行った時に初めてゴルフをやって楽しくて。それで始めたいと言ったのがきっかけです。小学校2年生から5年生まで器械体操をやっていたんですけど、手首を痛めて8月に辞めて、11月からゴルフを始めました。 ――アマチュア時代はどんな選手だった? 髙木 これといった実績もないし、周りの印象は、何の戦績もない選手という感じだったと思います。 ――学生時代、勉強が好きだったとか。 髙木 出来る出来ないは別として、嫌いじゃなかったです。中学くらいまでは、凄い好きでした。 ――それも理科系の勉強が。 髙木 そうです。理系が好きでした。 ――大学行こうかなって気持ちにはならなかった。 髙木 なんか、私は大学に行ったらゴルフが下手になるタイプかなと思ったんですよね。それに、絶対プロになれると思っていたので。でも、今、振り返れば、なんであの時にプロでイケると思ったんだろうかって思います。あのゴルフの成績で、よく言ったなって思います。
――昨年、6度目の挑戦でプロテストに合格しましたが、“浪人時代”の気持ちは。 髙木 アマチュア時代から自分が凄い選手と思ったことは一度もないので、一回目落ちたときは、まあ、こんなもんでしょうという感じです。その後も、もうやるしかないって感じでしたね。でも、最初のテストに落ちた後にプロ宣言をして、その後、ちょっと成長できてステップで優勝できたし、1年間レギュラーツアーで戦ったこともあって。その実績があるのにプロテストに受からなかったときは、けっこうキツかったですね。ここまで来ちゃったらしょうがないって感じでしたけど、でも、もうゴルフをやめようと思ったことはありました。 ――プロ宣言後に成長できたのは何故。 髙木 データを採ったりするのが凄い好きで、小学生の体操競技のときに痛めた手首とか足首とか、けっこう『怪我持ち』なので、長い時間を掛けて練習をするより、短いなかで効率良く練習をするために、データを見て自分の悪い所を確認して、それを直す練習を効率的にやっていたのがその時期に成長したことにつながったのかなと思います。もちろん、凄く練習をする選手は凄いなって思います。でも私には私の体との向き合い方があるから、なるべくケガをしないように1年間戦えるような練習をして試合に臨んで、上手くなっていきたいなと思ってやっていました。 ――でも、ステップで優勝したり、全米女子オープンの決勝ラウンドを経験しているのに、プロテストに受からなかったのは、メンタル的な問題? 髙木 メンタル的なことです。試合では楽しくゴルフができるんですけど、プロテストになったらそれができない。今年は通るでしょうって周りも自分も思っている分、蓋を開けてみたら不合格で、やっぱり大したことないじゃん、と思う自分がいた。試合のほうが楽しいし、プロテストってなんでこんなにつまらないんだろうって思っていたし、もうやりたくない行きたくないという気持ちでテストに臨んでいたので、受かるわけないですよね。 ――合格して周囲は喜んでくれましたか。 髙木 ステップでご一緒した斉藤裕子さんとか金田久美子さんとか大先輩の方とか。仲宗根澄香さんとか、菊地絵理香さんも「連絡しようと思ったけど分からなかったから。ホントおめでとうね」って言ってくれて。自慢じゃないですけど、こんな人たちからおめでとうと言って貰えて、凄く嬉しかたったです。 ――愛されキャラ? 髙木 愛されているかは分からないですけど。でも本当に皆さんに可愛がっていただいているなとは思います。得だなと思うのは基本的に声が大きいので、ステップの会場とかで「おはようございます!」とか挨拶するからか、けっこう可愛がっていただいています。