「感慨深いなと…」三浦璃来がしみじみ語った“演技以外の名シーン”…木原龍一と“じつは5年ぶり”の全日本選手権で見せた「りくりゅうの存在感」
三浦璃来「感慨深いです」発言の意味
三浦は、「感慨深いです」と言う。5年ぶりならなおさらだ。でもそれは単に、5年ぶりであったことにとどまらない。 2019年、2人は全日本選手権で優勝したが、それは大会前から分かっていた結果だった。他に出場するペアがいなかったからだ。2020年もほかに参加する組がいなかったため、2人の不出場によりペア自体が実施されることはなかった。 2021年以降も、毎年ひと組のみの出場に限られていた。だが今年は三浦、木原に加え、2位になった長岡柚奈/森口澄士、3位の清水咲衣/本田ルーカス剛史、さらに柚木心結/トリスティン・テイラーと4組が参加した。 三浦は言う。 「5年前、ひと組で(表彰式のとき)写真を撮って、今回は3組。感慨深いなと思いました」 三浦と木原が活躍するにつれて、日本におけるペアの状況は大きく変化した。ペア数が増えたのはその1つだ。 ペアに取り組む選手たちが増えた要因には、2人の世界での活躍がある。その姿に勇気づけられて、以前と比較すれば、ペアへの転向を決断する選手が増えた。 オリンピックや世界選手権などでの活躍に伴って、世間からのペアの認知度や関心も高まった。それもペアに取り組もうとする選手が生まれやすい要因となっている。
ペア競技の現状…観客の入りは、格段に多くなっている
全日本選手権をみても、ペアが実施されているときの観客の入りは、格段に多くなっている。 人数が増えたばかりではない。 森口は言う。 「すごく応援をあたたかく感じていて、(今シーズンは)西日本、NHK杯、すべて見守ってくださっている方もいます。プログラムを知って、エレメンツの場所を知って盛り上がる準備をしているのを感じていて、いいリフトをみせないと、とかそういう気持ちになるので、背中を押してくれる応援を感じてきました」 大会後、世界選手権の日本代表が発表された。ペアは三浦と木原に加え、長岡と森口を選出。また3位の清水/本田も、必要とされる技術点をクリアすれば、世界選手権に出場できる。 かつて世界選手権で三浦と木原が好成績を残し、日本の出場枠を複数獲得したものの、出場できるペアがいないため、せっかくの枠を使えない状況が続いたことを考えれば、大きな前進だ。 三浦と木原の功績の大きさをあらためて示したのが、2024年の全日本選手権だった。 (撮影=榎本麻美)
(「オリンピックへの道」松原孝臣 = 文)
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