我が子を「指示待ち」にしないためには?ぬまっち先生に聞く、自主性を伸ばす実践メソッド!
【覚悟を決めて任せると、奇跡が見られるかも!】 ここで、ある小学1年生の子どもに、キッチンの洗いものを任せてみた保護者のかたのエピソードを紹介します。 1日目、お皿を洗い終わったものの、床がびしょびしょになりました。 保護者のかたが何も言わずにしばしガマンしていると、その子はありえない量のキッチンペーパーで床を拭き始めました。 そして、「明日もやってあげる!」と得意げな顔で言ったそうです。 すると2日目に奇跡が起きました。 その子は自分で考えて、床にキッチンペーパーを敷いてから洗いものを始めました。 しかも注意しながら洗ったので、床に水はこぼれずキッチンペーパーはぬれなかったのです。 初日に保護者のかたがぐっとこらえて手を出さなかったからこそ、小学1年生の子どもが洗いものをマスターできました。 もし保護者のかたが途中でぬれた床を拭いたり、水の勢いを調整したりしたら、その子は次もきっと床をびしょびしょにしてしまったでしょう。 「好きにやっていいよ」と任せたはずなのに、「それはだめ!」「それはこうしなきゃ!」と横から毎回口を出すと、指示されないと動けない、お伺いを立てないと行動ができなくなってしまいます。 一度任せたら途中で手を出さないことも、自己効力感を高めるために大切です。
やる気の着火点を見つけよう!
自主性を伸ばすには、子どもをよく観察して、得意なこと・やる気が出るタイミングを発見してほめてあげることも大切です。 何か一つ得意なことで自信を付けると、その自信が「ほかのこともできるかも!」という自己効力感につながっていくものです。 得意なことは、別に勉強や立派なことじゃなくていいんです。 ボクが担当するクラスの生徒の例では、目立たない子だったのに、いつも給食をおかわりしていたことをほめたら行動的になった子がいます。 岩手県まで「わんこそば」100杯に挑戦しに行き、それが自信になって人前で司会をするまでになりました。 またある子は電車の車内アナウンスを完全コピーするのが趣味だったのですが、そのクオリティーの高さをみんなの前でほめることでクラスの注目を浴び、卒業式ではクラスのセンターで踊るようなスターに成長した子がいます。 子どもの得意なことを発見したら、まずはその1点をほめて徹底的に伸ばすサポートをしてはいかがでしょうか。