ラーメンだけど締めは茶漬け? 専門学校のコンテスト、グランプリは和を感じる一杯 「行列店のクオリティー」限定販売へ
専門学校岡山ビジネスカレッジ(岡山市)が授業の一環で開いたラーメンコンテストのグランプリ作品が、市内のラーメン店で限定販売される。タイとゴマのうまみが凝縮したスープのつけ麺。締めにスープを使った茶漬けも味わえるといい、食に精通する審査員から「行列店になれるクオリティー」などと高い評価を受けた。 ラーメン店、食後に「ごちそうさまでした」と言うのはアリ? コンテストは産学連携に取り組む調理師養成学科2年生の授業で、同校と製麺所「冨士麺ず工房」(岡山市)の波夛(はた)悠也社長(45)、ラーメン店経営の「いちてらす」(同)の大野浩史社長(41)が初めて企画した。幅広い世代に人気のラーメン作りを通じ、生徒の調理技術や商品開発力の向上を図るのが狙いだ。 同校で9日に実施し4チーム計12人が出品。波夛社長や大野社長、グルメ雑誌編集者ら5人の審査員が、調理中の動作や商品の原材料費なども踏まえて順位を決めた。 グランプリ作品は「〆(しめ)まで美味(おい)しい鯛(たい)茶つけ麺」。森分宏多さん(20)、松井大記さん(20)、白山遥翔さん(19)のチームが考案した。 タイのあらを炊き出した白湯(ぱいたん)やゴマのペーストを混ぜて風味豊かなスープを作り、絡みやすい太麺を採用。ゴマをまぶして焼いた鶏のチャーシュー、かんきつ風味の煮卵も添えた。最後に余ったスープと茶だしをかけた茶漬けを楽しめる。コンセプトは「ゆったり味わえるご褒美ラーメン」。審査員からは「和をしっかりと感じられる完成度の高い一杯」「茶漬けのうまさに驚いた」などと評された。 他のチームは、アサリとシジミをたっぷり使った「貝の出汁(だし)香る柚子(ゆず)塩ラーメン」▽鶏がらスープに抹茶のオイルや粉を合わせた「抹茶白湯ラーメン」▽体に優しい食材を取り入れた黒いスープの「黒胡麻(ごま)豆乳ラーメン」―を出品した。 「鯛茶つけ麺」は、大野さんのラーメン店・麺酒一照庵岡山本店(岡山市北区中山下)で2月初旬、限定メニューに加える予定で、期間や数量は今後詰める。森分さん、松井さん、白山さんの3人は「実際に商品がお店に並ぶのはとても名誉なこと。発売までさらにおいしく改善できれば」と話している。 (まいどなニュース/山陽新聞)
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