地震で被災「のと鉄道」模型を展示 「砺波駅にぎわい市」で鉄道愛好家ら復興願う
JR砺波駅周辺の活性化につなげる「砺波駅にぎわい市」が26日、同駅の富山県砺波市コミュニティプラザで開かれた。能登半島地震の復興を願い、砺波、南砺両市の鉄道愛好家らでつくる「加越線資料保存会」が、被災した石川県の第三セクター「のと鉄道」の鉄道模型を展示。被災者支援の募金を目的とした「リユース陶器市」もあり、多くの人でにぎわった。 砺波市観光協会が2014年から毎年開き、昨年は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに開催した。加越線資料保存会は毎回協力し、鉄道模型のジオラマ展示や県内外で撮影された車両の写真を並べている。 のと鉄道のNT200系の模型は同保存会の村田伸夫会長が作り、「がんばろう!鉄道、のと鉄道」というメッセージを添えて展示した。JR城端線・氷見線の観光列車「べるもんた」の模型なども走らせ、来場した子どもたちが目を輝かせていた。 リユース陶器市は、駅利用者ら40人以上から譲ってもらった茶わんや茶器セットなどを並べた。持ち帰る人は、代金の代わりに陶器の点数に応じて能登半島地震の被災者支援募金に協力した。
この他、北陸新幹線の塗り絵を配ったり、駅弁をイメージして地元食材にこだわった焼きおにぎり弁当「となみ野むすび」を限定販売したりした。村田会長は「鉄道に乗ってみようと思ってもらい、地域や鉄道業界の活性化につながればうれしい」と笑顔を見せた。