「強盗」に銃口突き付けられながら「お待ちください」銀行員ら冷静対応 京都の支店で迫真訓練
京都府警田辺署は、京都府井手町井手の南都銀行玉水支店で行員向けの強盗対応訓練を行った。支店員7人が参加し、通報の手順や対応などを確認した。 窓口の営業時間中に2人組が押し入った想定。強盗役の署員が怒鳴りながら人質役の頭にモデルガンを突きつけると、行員は「今急いでいるので、お待ちください」などと対応し、現金に見立てた紙を渡した。 逃走までの約3分半の間に、行員4人が犯人役に見つからないよう非常通報装置のボタンを押した。逃げる犯人へカラーボールを投げる練習では、署員が「体ではなく地面を狙い、足元にしぶきを飛ばす」と指導した。 行員は「実際より長く、5分くらいに感じた」「とっさの行動は難しいので訓練が大事だと思った」などと話していた。田辺署の岡和宏生活安全課長は「一番大切なのは自分の安全を守ること。犯人の特徴を覚えたり逃走方向を確認するなどしてほしい」と話した。