清水富美加の「月給5万円」は本当に安いのか?
女優・清水富美加(22)が宗教法人「幸福の科学」に出家し、芸能界からの引退を表明したことが話題をさらっている。そうした中、世間の注目を集めているのが、清水サイドが明かした「月給5万円」という給料だ。 芸能人の給料格差 ── その根底にあるものとは!? 2008年にデビューした清水は、2011年にテレビ朝日系「仮面ライダーフォーゼ」で連続ドラマ初出演を果たしたが、当時の月給が5万円だったと告白した。月給5万円というと、かなりの低賃金といえ、ネット上などでも「芸能界の古い慣習」「ブラック体質」などと批判する声が出ている。ただ意外にも芸能界からは、所属事務所に対して肯定的な意見も散見される。
芸能界で「月給5万円」は当たり前?
フジテレビ系「バイキング」に出演した坂上忍は、「『仮面ライダー』の仕事は、出たら人気になるがギャラなんて本当に微々たるものだと思う」や「僕らが若い頃もそうでしたし、そんなに変わらないと思う。これからって時が5万だったってことでしょ。僕らからしたら珍しいことでも何でもないんだけどね」とコメント。 同番組に出演していたラサール石井も「大手のプロダクションでも新人は月給5万円ぐらい」と発言した。 また、清水と同じ事務所に所属するタレント・ユージはTBS系情報番組「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」に出演した際、事務所の給与体系に関しては「入ったばかりの新人の子、これからどうなるか分からない子に大量のお金を渡す事務所はない」とし、「ちょっとだけズルいなと思ったのは、世間にうちの事務所は給料が安い、最低だ、安月給だ、ひどすぎると言っているけど、彼女が最後にもらっていた金額も発表してほしかった」と話した。
「売れっ子」と「無名」で想像以上の格差
芸能人といえば、タレントたちのテレビ番組やCM出演料、いわゆる高額ギャラが、これまで再三にわたって週刊誌や実話誌などで報じられており、世間的にはかなりの高収入のイメージが定着している。 実際、億単位の年収を誇る売れっ子タレントもいるが、一方でその収入格差は想像以上のようだ。芸能プロダクションマネジャーはこう明かす。 「民放キー局のテレビ番組にレギュラー出演していたり、もっとも効率が良いとされるCMに出演していたりするようなタレントは、それなりに稼いでいるとは思いますが、それこそ無名の芸人なんて本職ではほとんど無収入に近い状況です。たとえ、“露出”が多くても、給料制の場合は急激に収入が上がるということはありません。それに、人気と収入に“時差”が出るのもこの業界の特徴でしょう。テレビ番組などの露出が増えたからといって、すぐさまギャラが上がるというわけではなく、一定期間、人気を維持することで、はじめてギャラや給料に反映されるというわけです」