【FC東京】荒木遼太郎、4カ月ぶりの歓喜!チームを連勝に導くPKで今季7得点目「決めて勝つのは気持ちいい」
◇21日 J1リーグ第31節 浦和0―2FC東京(埼玉スタジアム) FC東京は浦和に勝ち、勝ち点44とした。 小さな魔法使いに4カ月ぶりの歓喜の瞬間が訪れた。MF荒木遼太郎がチームトップの今季7得点目をPKで決めて青赤を連勝に導いた。 前半9分にオウンゴールで幸先良く先制した8分後だった。荒木が蹴った右CKをニアサイドで森重が合わせると、それが相手DFの手に当たってPKを獲得。ペナルティースポットにボールをセットしたのは、背番号71だった。 荒木は前節でディエゴオリベイラにPKのキッカーを譲っていた。それを踏まえて、「『次蹴っていいよ』ってディエゴオリベイラに言われていた」と言う。敵地・埼スタに大ブーイングが響き渡る中、冷静にPKを沈めた。 「キーパーが飛んだ逆に蹴ればいいかなと思っていて。最後、右側に飛んだんで、真ん中より左に軽く蹴りました」。4カ月ため込んだ鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、飛び上がり右拳を振り下ろした。 5月15日の名古屋戦を最後に得点から遠ざかっていたが、荒木は「そこは、あまり気にせずにプレーしたい」と強調していた。渇望していたのはあくまで勝利だった。「決定的な仕事を自分がしたり、周りにさせるようなプレーを心掛けたい」 ただ、久しぶりの得点の味は格別だった。荒木は「やっぱりゴールを決めて勝つのは気持ちいい」。ゴールと勝利の両方を自らの手でつかみ取った。
中日スポーツ