「被害の結果は重いとは言えず、自閉症スペクトラム障害もあり衝動的に火をつけた」 自宅に火をつけた男に懲役2年6か月、保護観察付き執行猶予5年の判決 島根県松江市
去年11月、島根県松江市の自宅に火をつけたとして、現住建造物等放火の罪に問われた男の裁判で、松江地方裁判所は懲役2年6か月、保護観察付き執行猶予5年の判決を言い渡しました。 起訴状などによりますと、松江市玉湯町の無職の男(41)は去年11月、木造平屋建ての自宅を放火しようと考え、マッチで段ボールに火をつけ住宅の一部を焼きました。 これまでの裁判で検察は「心の葛藤を解消する目的で犯行に及んだ」とし、「身勝手で酌むべき事情はない」 として懲役5年を求刑しました。 11月21日の判決で松江地方裁判所の芹沢俊明裁判長は「類焼の危険性はあったが被害の結果は重いとは言えず、自閉症スペクトラム障害もあり衝動的に火をつけた」と指摘。懲役2年6か月、保護観察付き執行猶予5年の判決を言い渡しました。 弁護士は「今のところ控訴は考えていない」としています。