主要レジャー施設、約2割でチケット値上げ 「水族館」の入場料平均、初の2千円台 運営コスト増が要因
施設の維持管理コストは上昇続く 2025年以降も値上げ続く可能性
値上げの動きが「モノ」から「サービス」へと波及する動きが広がり、花火大会などコト消費にも「一部有料化」や「高額化」の動きが急速に広がっている。他方で、日本生命保険(大阪・中央)が実施したアンケート調査では、今年の夏休みについて予算を「減らす」と回答した人の割合が前年から増加し、「増やす」を上回るなど、娯楽に対する節約志向は強まる兆しを見せている。 こうした情勢を背景に、レジャー施設における2024年の値上げ施設数は前年から半減するなど、値上げの動きは鈍化した。ただ、電気代や人件費をはじめとしたコストアップを背景に「値上げに踏み切らざるを得ない」施設もあるなど、レジャー施設の値上げ圧力は引き続き高い傾向がみられる。2025年以降も、チケット料金改定に踏み切る施設が再び増加する可能性がある。