「ご確認ください」とクレジットカード会社からのメールに、慌てて指定のフォームに情報を入力したら……いきなり不正利用されてしまった! どうしたらいい?
利用している企業からのメール? まず疑おう
自分が利用していない企業からのメールが届いても、そもそも届くはずがないので偽メールであることが分かりますが、自分が利用している企業(金融機関や宅配業者)や公的機関からのものは心配になるでしょう。 かつてのなりすましメールは、変な日本語であることから、文章を見れば見分けられるケースもありました。ところがここ最近は、ホームページや公式メールの文章をそのまま利用しているようで、うっかりしていると本物と間違えてしまいます。 では、どうやって見分けたらよいのでしょうか。 【まず、疑うこと】 まず、実際に利用している企業や役所からでも「フィッシングかも」と疑うことです。そして、決してリンクをたどらず、正規サイトのURLやアプリからアクセスして、情報の確認をしましょう。フィッシングメールが出回っている場合は、サイトで注意喚起されます。 【アドレスを確認】 また、送信元アドレスが公式とは異なっていること、宛名の表示がないというところでも見分けがつきます。リンク先のアドレスを偽装していても、パソコンならばリンクにカーソルを当てると本当のアドレスが表示されるので、ここでも見分けがつきます。 【アクセスしてしまったら】 もし、偽サイトにアクセスしたと気づいたら、ID、パスワード、クレジットカード番号を入力しない、サイト上のアプリをダウンロードしないようにしましょう。 【入力してしまったら】 偽サイトに入力した後に気づいたら、即、金融機関に連絡しましょう。パスワードを使い回している場合は、パスワードをすぐに変更しましょう。使い回ししないようにしておくとよいでしょう。 【事前にやっておくこと】 事前に、セキュリティーソフトや、通信会社のフィッシング対策を活用するとよいでしょう。 フィッシングの手口は、巧妙になってきています。最新の手口は、フィッシング対策協議会ホームページなどを参考にしてください。 出典 独立行政法人国民生活センター そのメール、フィッシング詐欺(2024年11月19日公表) 独立行政法人国民生活センター そのURLのクリック、ちょっと待って!―SMSやメールでの“フィッシング詐欺”の相談が依然高水準!―(2023年11月8日公表) 金融庁・警察庁 令和5年12月25日公表 フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る 不正送金被害の急増について(注意喚起) 執筆者:林智慮 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部