レガレイラが鼻差18センチの勝利 有馬記念、64年ぶり3歳牝馬V 来年へ「可能性しかない」
中央競馬2024年の総決算、第69回有馬記念は22日、千葉県船橋市の中山競馬場で行われ、レガレイラがシャフリヤールを鼻差で振り切り、2分31秒8のタイムで3歳牝馬では64年ぶりの優勝を飾った。GⅠレースの勝利は昨年12月のホープフルステークス以来2勝目。 【写真】3歳牝馬では64年ぶり、有馬記念制覇のレガレイラと戸崎圭太騎手 5万4505人の大歓声に包まれた最後の直線。残り100メートルを切ったところで、シャフリヤールとともに前を行くダノンデサイルを抜き去ると、最後はたたき合いの勝負に。ほとんど同時でゴールを駆け抜けた。レガレイラの戸崎圭太騎手は「もう必死でした。勝ったかどうかは全く分からなかった」。 コースから戻ってきて写真判定の結果が出るまで少し間があった。勝利が決まった瞬間、戸崎騎手は両手を高々と挙げて、ファンの「戸崎コール」に応えた。鼻差、わずか18センチの栄冠だった。 初のコンビでも優勝へのプランはでき上っていた。「追い切りにまたがる前はバネのある馬と思っていたが、乗ってみると気持ち的に優しさがある馬と感じた」ことが前へ行く積極策につながった。課題のスタートで出負けしたものの、二の足で盛り返す。「前のいいポジションで気持ち良く走れた。最後はレガ(レイラ)の力だなと感謝している」と戸崎騎手。自身、暮れの大一番は2014年の5歳牝馬ジェンティルドンナに次ぐ2勝目に「相性がいいのか、牝馬でたくさん勝たせてもらっている」と笑顔を見せた。 3歳牝馬Vは1960年のスターロツチ以来、64年ぶりの2頭目の快挙で、来年の活躍が期待される。木村哲也調教師は「JRA(日本中央競馬会)を引っ張る1頭になることを体現できるよう、しっかりサポートしたい」、戸崎は「ジェンティル(ドンナは)気持ちの強い、根性がある女性。レガは優しいタイプの女の子だけど、今日みたいに接戦を制すように勝負どころで強さを発揮できる」とレガレイラの性格を説明。そして「可能性しかない。まだ成長する」と言い切った。