海を渡っても「偉大な先輩に追いつけるように」、野茂に次ぐ大偉業は「名を刻めたことがうれしい」――2023年MVP、山本由伸と村上頌樹が喜びの声
11月28日、都内でNPB AWARDSの表彰式が行われ、最優秀選手に山本由伸(オリックス)と村上頌樹(阪神)が選出された。 パ・リーグは、3年連続投手四冠&沢村賞という前人未踏の大偉業を成し遂げ、オリックスのリーグ3連覇に大きく貢献した山本が貫禄の受賞。「去年、一昨年に続いて3年連続受賞ということですごくうれしい」と本人も喜びをかみしめた。 3年連続MVPは、1976~78年の山田久志(当時阪急)、94~96年のイチロー(当時オリックス)に並ぶ史上最長タイ記録。日本人メジャーリーガーの先輩に次ぐ記録に「野球界の大先輩、オリックスの大先輩でもあるので、同じことをできたのはすごくうれしい。追いついていけるように日々頑張っていきたいと思います」と、海を渡る来季以降も活躍を誓った。 一方、新人王受賞の際には「チャンスはあるかなと思っていた」とコメントしていた村上は、MVP受賞の知らせには「まさか自分が獲るとは思っていなかったので、とても光栄」と驚いた様子。近本光司、大山悠輔ら、チームメイトにも活躍した選手たちがたくさんいるだけに、「他にもたくさん良い選手がいる中で一番になれたことはうれしい」と笑顔を見せた。 新人王とのダブル受賞は、セ・リーグでは史上初。プロ野球全体でも80年の木田勇(当時日本ハム)、90年の野茂英雄に次ぐ快挙とあって、「そこに名を刻めたことは嬉しい」と会心の表情。来季に向けて「2年連続の最優秀防御率が目標。今年以上の成績を求めてやっていきたい」とさらなる飛躍を誓っていた。 構成●SLUGGER編集部