東京のコンテンツ見本市で台湾作品をPR 李駐日代表「台流を世界のトレンドに」
(東京中央社)東京国際映画祭併設のコンテンツ見本市「TIFFCOM」で10月31日、台湾の映像作品をPRするイベントが開かれた。出席した李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)はあいさつで「今後いかにして『台流』を世界が注目するトレンドにするかは、努力していくべき方向性だ」と述べた。 東京・浜松町で10月30日から3日間の日程で開かれたTIFFCOMには台湾から業界団体「台湾ドラマ製作産業聯合総会」率いる46社が参加し、ドラマや映画、バラエティー番組など計95作品をPRした。会場内には台湾の映像作品を紹介するパビリオンが設置された。 パビリオンには台湾海峡戦争を題材にしたことで世界から注目を浴びる台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」の主要キャストであるリエン・ユーハン(連兪涵)やロイ・チャン(張洛偍)が姿を見せた他、31日にはホストクラブを背景としたドラマ「男公館」(A Controversial Entertainer)のプロデューサー兼俳優のチェン・イー(陳奕)や主要キャストのルォ・ホンジャン(羅宏正)、マーカス・チャン(張立昂)、ベン・ウー(呉思賢)らがイベントに出席した。 他の出演者たちと前夜、ホストクラブの発祥地である新宿歌舞伎町を実地調査に訪れたというホンジャンは、壁に並ぶホストの写真を見て「自分たちの写真が歌舞伎町の街に張られたらどのくらいの売り上げになるんだろう」と想像してしまったと明かし、「もし(金額が)高かったら、芸能界に居続ける?」と笑った。 イベントには日本の俳優の緒形龍や米本学仁も参加した。祖父は緒形拳さん、父親は緒形直人、母親は仙道敦子という俳優一家出身の緒形は、祖父も父親も台湾が好きで、父親の影響で台湾に興味を持ったと話した。米本は、今年初めに離島・金門を撮影で訪れた際、立ち寄ったコンビニで台湾の人から「『トクメイ!警視庁特別会計係』に出ていませんでしたか」と声を掛けられたエピソードを明かした。 台湾作品のパビリオンを主催する文化部(文化省)影視・流行音楽産業局と台湾ドラマ製作産業聯合総会はこの日、「台湾ナイト」を開催した。TIFFCOMの椎名保CEOも出席し、台湾の映像業界が大規模なチームで参加したことに感謝を述べた。 (戴雅真、楊明珠/編集:名切千絵)