「ウマ娘」「原神」コラボの絶大な効果とは?KFC、公式アプリは“クリスマス上回る”DL需要を発揮
ケンタッキー・フライド・チキンが過去半年内に展開した国内で人気の高いアプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』と『原神』とのコラボレーションにおいて、公式アプリのダウンロード数を大幅に伸ばしている。 【画像】ゴルシがカーネルサンダースに。ウマ娘コラボ時のキャンペーン内容、ダウンロード数推移など 直近のKFCはコラボ第1弾『ウマ娘 プリティダービー』(Cygames)を8月24日から9月13日まで、第2弾『原神』(miHoYo)を10月2日から10月31日まで開催していた。このほどモバイル市場分析機関のSensor Towerが取りまとめたデータによると、2つのコラボが「KFC公式アプリ」のダウンロード数に顕著な影響を与えたことが明らかになった。
コラボ影響で公式アプリ需要がクリスマス上回る
両コラボでは、全国のKFC店舗にてオリジナルチキン、ビスケット、ドリンクとゲーム内で使用できるアイテム用コードがセットになった限定商品の販売が行われており、開催初日には多くの買い求めるファンが店舗で確認されていた。同時にKFC公式アプリから利用可能なネットオーダーでは、購入者を対象に、アクリルスタンドが1,000名に当たるキャンペーンが行われていた。 これらの施策内容により、いずれの期間中にKFC公式アプリのダウンロード数は大きく増加、クリスマスチキンの需要が高まる12月をも上回る数値を見せている。そして、後者の『原神』コラボ期間にあたる10月2日には過去3年間における同アプリの日別ダウンロード数の最高記録を更新した。 飲食業ジャンルのダウンロードランキングにおいても、KFCアプリは『原神』とのコラボ期間中に上位を獲得。コラボ内容に占めるネットオーダー限定施策は『ウマ娘』よりも少なかったものの、10月1日から10月7日の1週間では、日本国内のダウンロード数成長量でトップとなった。
カギはリアル×ゲームの融合展開、飲食業との節点増えるか
両ゲームとのコラボは、単にアプリダウンロード数の増加にとどまらず、店舗でのラッピングや特設コーナーなど、多角的なマーケティング戦略でも成功事例であると分析。前半の『ウマ娘』ではゲームのハーフアニバーサリーと同時展開しており、特別感も演出した。 両コラボともに、期間中にゲーム内にケンタッキーフライドチキンやサイドメニューが登場するなど、ゲーム内でのコラボイベントも開催。一部店舗ではラッピング施策(ウマ娘プリティーダービー)や、キャラクターの等身大パネル・特製のトレイマットなどゲームの世界観を楽しめる店舗も登場(原神)するなど、リアルでの展開を増やした。
編集部 経済・社会担当