【MLB】 菅野智之がオリオールズと1年1300万ドルで契約 2年連続プレーオフ進出の強豪
日本時間12月17日、海外FA権を取得してMLB挑戦を目指していた菅野智之が、オリオールズと1年契約で合意したと「ESPN」のジェフ・パッサン記者らが報じた。契約総額は1年1300万ドルと見られている。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 35歳の菅野は今季、24登板(24先発)で15勝3敗、111奪三振、防御率1.67の好成績をマークし、自身4年ぶり3度目のMVPに輝いた。近年は故障に悩まされることも増えていたが、34歳のシーズンで大復活を遂げ、満を持して再びMLBに挑戦する形となった。 米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」では、菅野の契約は1年1200万ドルと予想されていた。空前の高騰を続けるFAの先発投手市場の中では、菅野の実績からして妥当な契約の範囲に収まったと言える。 菅野が加入するオリオールズは、ア・リーグ東地区に所属する強豪だ。2016年から2022年までプレーオフを逃し続けていたが、その間に再建を推進。アドリー・ラッチマン捕手やガナー・ヘンダーソン遊撃手ら、若手スターを複数育て上げ、2023年から2年連続でプレーオフに進出している。その一方で第1シードとして臨んだ2023年、第4シードとして臨んだ今季のプレーオフも、1勝もできずにスイープ負けを喫しており、来季はプレーオフ進出以上の結果が喉から手が出るほど欲しい状況となっている。 また、オリオールズはエースのコービン・バーンズがFAとなっており、先発補強が急務だった。現状のローテーションはベテランのザック・エフリン、エース候補のグレイソン・ロドリゲス、右腕ディーン・クレイマー、菅野、日本球界でもプレーしたアルバート・スアレスの5人。バーンズとの再契約、ギャレット・クローシェ(ホワイトソックス→レッドソックス)のトレードなど大物獲得が噂されていたが、ひとまずベテランの菅野で層に厚みを加えることとなった。