【MLB】ベリンジャー加入のヤンキース 引き続き大物一塁手獲得を目指す 大砲アロンソらと交渉中との報道
フアン・ソトとの再契約に失敗したヤンキースは、すぐさま「プランB」の補強を展開し、先発左腕マックス・フリード、救援右腕デビン・ウィリアムスを獲得。日本時間12月18日にはカブスとのトレードを成立させ、ソトに代わる左打者としてコディ・ベリンジャーの獲得にも成功した。先発、ブルペン、外野と各ポジションのスター選手を手に入れ、今後は内野手の補強に着手するとみられる。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ヤンキースは大物一塁手の獲得を目指し、4選手と交渉しているようだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ナイチンゲール記者が「ヤンキースが交渉中」として名前を挙げたのは、ピート・アロンソ、クリスチャン・ウォーカー、カルロス・サンタナ、ポール・ゴールドシュミットという4人の大物一塁手。ただし、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は、ベリンジャーの高額年俸を考慮し、「ヤンキースはアロンソやウォーカーよりも安価で獲得できるサンタナやゴールドシュミットを好むかもしれない」との見解を示している。 サンタナは来季開幕直後に39歳の誕生日を迎える大ベテラン。メジャー通算1789安打、324本塁打、1082打点、1278四球(現役最多)の実績を誇り、今季はツインズで150試合に出場して打率.238、23本塁打、71打点、OPS.749をマークした。全盛期ほどの打力はないものの、20本塁打、80打点、OPS.750前後を確実に期待でき、今季ゴールドグラブ賞を初受賞したように一塁の守備も安定している。FAとなったアンソニー・リゾの後任としては適任と言えるだろう。 一方、現在37歳のゴールドシュミットは2022年にナ・リーグMVPを受賞したスター一塁手。ダイヤモンドバックスで8年、カージナルスで6年プレーし、メジャー通算2056安打、362本塁打、1187打点、1050四球、OPS.892の実績を誇る。しかし、MVPに輝いた2022年以降は右肩下がりで成績を落としており、今季はカージナルスで154試合に出場して打率.245、22本塁打、65打点、11盗塁、OPS.716と自己ワーストの成績に終わった。 なお、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、ジョシュ・ネイラー(ガーディアンズ)、ナサニエル・ロウ(レンジャーズ)、ヤンディ・ディアス(レイズ)らをトレードで獲得する可能性にも言及している。FA市場とトレード市場の両方で一塁手補強の可能性を模索していくことになりそうだ。