<藤浪晋太郎が激白 第2回>左打者用の秘球を磨く
――藤浪選手は、高卒ルーキーとして江夏豊さん以来の2桁勝利を記録されましたが、その江夏豊さんは、アウトローのストレートを、その日の調子をはかるバロメーターにされていたそうです。藤浪選手も、調整、修正能力が非常に高い投手だと思うのですが、どういうポイントで、今日の自分を判断しますか? 「良い悪いの判断は感覚ですね。『ここに、このボール』というような見極めではなく、まず登板直前のブルペンで、おおよその体の軽さ、重さがわかります。指先のボールのかかり、ボールのバラつき方、体を使えている感じとか、そういう感覚を大事にしています。そして実際にマウンドで投げた時に、バッターと合うのかどうかという感覚です」 ――それに気がついて修正するまでは早いですか? 「どうでしょう。他の人との比較をしたことがないので、そのあたりの修正能力が早いのか遅いのかは自分ではわかりません」(第2回終了) (聞き手・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)