加害者も被害者も生まない社会に 暴走事故遺族が訴え、京都
京都府亀岡市で無免許の元少年=当時(18)=の車が暴走、児童ら3人が死亡した事故から12年となった23日、遺族と東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(37)が、京都市内であった講演会に参加した。松永さんは「加害者も被害者も生まない社会のために交通安全に気を配ってほしい」と聴衆へ訴えた。 次女真緒さん=同(7)=を亡くした小谷真樹さん(41)は「苦しさは当事者しか分からない」としつつ「交通事故のない社会を実現していきたい」と述べた。 妻真菜さん=同(31)=と長女莉子ちゃん=同(3)=を失った松永さんは「時間の経過で父親だった感覚がなくなるのが寂しい」と話した。