巨人正捕手争いで一歩リードか 3ラン含む一挙6打点 存在感高まる"第3の捕手"とは
巨人は7月5日のヤクルト戦(神宮)に10-3と勝利。先発した戸郷翔征が試合を作り、バッテリーを組んだ岸田行倫の打撃も光った。 【動画】打撃も任せろ!岸田が今季1号となる2ランをケイから放ったシーン 先発した戸郷は7回途中3失点でリーグ2位、チーム単独トップとなる7勝目をマーク。自身111試合目の登板で節目の通算50勝を飾った。 若きエースを支えたのはバッテリーを組んだ、岸田の打撃の貢献もあった。 この日は2点リードの初回二死二、三塁で左前へ運び2点適時打をマークすると、3点リードの3回一死一、三塁では中犠飛をしっかり放ち、追加点をもたらした。ここまで3打点、さらにド派手な活躍を魅せたのは4点リードで迎えた9回二死一、二塁の場面。中継ぎの清水昇にカウント1-2と追い込まれると、バットを短く持ちコンパクトに振りぬき、左翼スタンドへ放り込んだ。状況に応じた"技あり"の一打含め、この日はプロ初の6打点と大暴れとなった。 「打てる捕手」として存在感を示している。注目される正捕手争い、開幕当初は昨年も主戦を務めた大城卓三、スガコババッテリーで復活した小林誠司に次ぐ、「第3捕手」という位置づけだったが、シーズンを戦う内に攻守でアピールを続け、今季はここまでキャリアハイの49試合に出場、定位置どりへ着実に歩みを続けている。 また岸田の奮闘がチームにとってもプラスとなっている。現在一塁を守るのは、こちらも強打の捕手として知られる大城、現在、岡本和真が三塁と攻撃的オーダーを組めるのも、扇の要である岸田が攻守に安定した働きを示しているからともいえる。 肝心のリード面においても相手主軸にもしっかり内角を攻めるなど、強気な姿勢も評価を高めている。 チームにおいても4季ぶりのV奪回には何としても「打てる捕手」が必要なピースと見られている。背番号27の躍動した姿が今後も期待されそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]