第４６回マーチングバンド関西大会一般の部で金賞を受賞した「スターフィッシュバンドアクティビティーズ」

　和歌山県紀南地方を拠点に活動するマーチングバンド「スターフィッシュバンドアクティビティーズ」が、第４６回マーチングバンド関西大会一般の部で金賞を受賞した。創設２５年目で初めて。小学生も含む異色の多世代チームが躍動した。 【光と音で白良浜を演出　ライトパレード始まる、和歌山県白浜町】 　「スターフィッシュ」は２０００年創設の紀南唯一のマーチングバンド。メンバーは小学１年生から５０代までの４８人。田辺・西牟婁が中心だが、県外メンバーも３割強いる。 　関西大会は１０月２７日に神戸市であった。一般の部には６チームが出場した。マーチングは吹奏楽を演奏しながら行進や演技をする。９分間のパフォーマンスのテーマは、ギリシャ神話の風神「ゼフィロス」。「見えない風をいかに表現するか」に苦心したという。 　初の金賞に、カラーガード担当で上富田町朝来小学校６年の谷本美羽さんは「風の動きを表現するのは難しかったけど、出来は良かった。もっとうまくなれると思った」。打楽器の担当で、上富田町の会社員濱松沙帆さん（２３）は「あっという間に終わった。こんな大きな舞台に立つことはないので、もっと楽しみたかったくらい」と喜んだ。 　新谷憲史監督は「世代も背景も違うメンバーが集う多様性が特徴。練習時間も限られる中で、みんなで頑張ってきたことが人の心を動かし、評価してもらえたことがうれしい」と話している。