2024年、注目すべきインテリアの9大トレンド
「Chairish」のトレンド予測では、完璧じゃないけど完璧、そんな“不完全でパーフェクトなデザイン”への需要が高まっていることが明らかになっている。アメリカン・フォークアートやかがり縫いもその一例だ。大量生産が当たり前の今の世の中で、ブロックウェイは次のように付け加える。 「手作りの品、家宝、アンティーク、ビンテージ品は、どれも考え抜かれて大事に作られたものなんです。そのディテールが生きてくる様子には、唯一無二の魅力と、単純にワクワク感がありますよね」 ニューヨークとパームビーチを拠点とするデザイナー、ヴィクトリア・ヘイガンも、こうした細かいディテールに宿る個性を称賛している。 「自然素材にも新たに注目を置いていて、その不完全さもむしろ魅力を感じるのです。人生がいつも完璧ではないことを、私たちはみんな学んできたからでしょう」と、彼女は付け加える。 また、バールは「私たちはすべてラグを手作業で制作しています。意図的にやっていることの1つに、織り職人たちも見たことのないような素材の組み合わせを試すこと。私たち、平坦で完璧なものより、むしろ粗さや自然なバラつきが見える方が好きなんです」と、説明する。
ハイテク照明がインテリアの強い味方に
照明の色や明るさを自在に変えるテクノロジーは、まさに目からウロコ! ここ10年でどんどん進化し、急速に普及が進んでいる。リューは「色調整が可能な照明は、どんよりとした天候でも自然光が差し込むような空間を演出できるのです。ただ値段は安くはないですね」と、話している。また、彼女のクライアントの中には、より実用的な目的で活用する人もいるのだそう。「アートコレクターにとっては、自宅での作品鑑賞をより一層楽しめるようになると思います」と、リューは付け加える。 「フィリップス」や「AiSPiRE」「USAIライティング」といった企業は、室内のLED照明を強化する多種多様な製品を長年にわたって提供してきたけれど、今、デザイナーや一般の住宅所有者もようやくLEDの魅力に気づき始めている。 「色温度を調節できるのは素晴らしい機能だけど、クライアントによって好き嫌いが分かれるようです」と、ホリスは認める。「私たちは『AiSPiRE』の“クレータ”という製品を使っているのですが、各電球はプログラム可能で、色温度を暖かくしたり変えたりできます。 従来の照明より少し高価ですが、アプリで全てコントロールできるんです」