ジョンソン&ジョンソンの成長を牽引する2つのエンジン
縫合糸や包帯から創業したが、複数の買収を繰り返すことで、医療機器や医薬品が事業の柱となっていった(写真:ブルームバーグ)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は医療機器世界2位で、医薬品も手がける ジョンソン・エンド・ジョンソン (ティッカー:JNJ)を取り上げる。中長期の安定成長と、10年以上、おおよそ1桁台半ばの伸び率で増配を続けてきた安定配当が魅力。今後も安定成長が見込まれるうえ、事業の選択と集中による変化も期待できそうだ。 ジョンソン・エンド・ジョンソンは、創傷治療に用いる縫合糸や包帯などを手がける企業として1886年に創業した。その後は複数の買収を繰り返すことで、医療機器や医薬品の事業も成長させてきた。 特に、2013~2017年にかけて現在の主力医薬品の治験や承認が進み、株式市場でも評価が高まった。一方で、2018~2019年にはベビーパウダーにアスベストが含まれているとして大型の訴訟を抱えた。ベビーパウダー事業については、スピンオフ後に破産することが計画されている。
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