対向車が「謎のパッシング」! 一体どんな意味があるの!? 運転の状況や“シチュエーション”から考えられる「さまざまな意味」とは
対向車からの「パッシング」の意味とは!
クルマを運転中に、対向車から、ヘッドライトのハイビームを素早く点滅させる合図「パッシング」を受けたという経験のある人は少なくないでしょう。 しかし困ったことに、なぜパッシングされたのか分からないということも。 実は対向車からのパッシングには、シチュエーションに応じた「さまざまな意味」があるのです。 【画像】「えっ…!」 これが関東と関西で違う「パッシングの意味」です(11枚)
パッシングをよく見かける一例が、「自分が右折待ちをしているときに対向車がパッシングしてくる」というケース。 これは基本的に「お先にどうぞ」や「行ってもいいよ」という合図とされています。 反対に、こちらが右折待ちのクルマに道を譲った際には、「ありがとう」の意味で右折待ちのクルマからパッシングされることもあります。 また同様の使い方として、路地や駐車場から混んだ道路へと合流する際に譲り合うシーンでもパッシングが見られます。 このような場面で対向車などからパッシングされたら、身振りや会釈などで相手に感謝の意を伝えてから曲がりますが、注意も必要。 「譲ってくれた相手を待たせないように」と考えて慌てて曲がってしまうのは厳禁です。 このようなシーンでは、譲ってくれたクルマの脇からバイクや自転車、歩行者が飛び出してきて衝突する、いわゆる「サンキュー事故」を起こす可能性があります。 通常の運転どおり安全を第一に、周囲を確認しながら慎重に曲がるようにしましょう。 また、「注意」をうながす意味で対向車がパッシングをするケースがあります。 代表的なのが、「スピード違反の取り締まり(いわゆる“ネズミ捕り”)」をしていることを伝えるパッシングでしょう。 これは取り締まりを見かけた対向車が、周りのクルマにスピード違反で捕まらないようにと暗に伝えてくれる行為です このパッシングによる合図は、ひと昔前からクルマの運転を職業とするドライバーの間で広まり、次第に一般車でも行うようになったといわれています。 現在では、以前よりは「スピード取り締まり警告パッシング」をする人は少なくなりましたが、郊外では今でも見掛ける機会がありますので、知っておいて損はないでしょう。