「日本は死んでほしくないけど泣いちゃうよ」保育園に入れず朝5時台の電車を親子で5路線乗り継いだ 近藤さや香が直面した保活の壁
結局、保育園には入れず、スタジオの近くの託児所に預けることになったので、満員電車を避けるために午前5時台の電車に乗り、ベビーカーで5路線を乗り継いで通勤していました。離婚した途端、ひとり親世帯になったことや別の区へ引っ越したことなどから、一気に扉が開かれたかのように「好きな保育園へ入れます」ということになり、今度は家から職場までの道のりにある園に入ることが決まったんです。ただ、番組が始まるよりもうんと前にはスタジオに着いていなくてはならないため、毎朝保育園に送ってくれるシッターさんを探す必要があって。朝6時台には息子を預けて開園まで待ってから園に送ってもらう、その間に私は電車で横浜方面へ向かうというスケジュールでお願いしようと何十社ものシッター会社に問い合わせたのですが、「早朝にそれだけの日数を対応することはできません」と全社に断られて、絶望しました。
仲間たちがシッターチームを作ってくれたことで事なきを得ましたが、自分がたくさん苦しんだからこそ、自分以降の人たちには苦しんでほしくなくて。今の私にできることは、問題提起をして周知させ、賛同の声を少しでも上げることだと思っているので、詳しい方をゲストでお呼びして番組で現状を知ってもらうなど、保活をする人たちに向けた取り組みができればと考えています。 ── お子さんやご自身が体調を崩したときはどのように対処されていましたか?
近藤さん:シッターさんに「子どもが熱出しちゃって、今日もし空いてたら来てもらえないかな」と連絡をして来てもらうこともあれば、仲間たちが作ってくれたシッターチームLINEに一斉に問い合わせて、たとえば「10時までならいけるよ」と言ってくれる人と「10時からならいけるよ」と言ってくれる人とでバトンタッチをしてもらうこともありました。息子がインフルエンザなどにかかって長期的にアウトだなというときは、親が地方から飛んできてくれたこともありました。