巨人・山崎伊織「今年、去年を超えられるように」来年キャリアハイへ、2年連続10勝も「満足していたらダメ」
巨人・山崎伊織投手(26)が8日、大阪市内でトークショーに参加し、来季の白星キャリアハイ達成に強い意欲を示した。昨季から2年連続で10勝を記録しているが、後半戦は白星が伸び悩んだ。1年間、フルに勝ち星を重ねるために、オフは体幹とウェートトレに比重を置き体をいじめ抜く覚悟だ。初の開幕投手を目指すことも宣言しており「今年、去年を超えられるように」と自らを奮い立たせた。 山崎が自分超えへの強い決意を言葉に代えた。昨季から2年連続10勝を記録。「自分ではもっとできるとはあんまり思えないタイプ」というが「10(勝)で満足していたらダメだと思います。コーチや先輩が『もっといけるよ』と言ってくださる。それを自分に言い聞かせながら頑張っていきたい。今年、去年を超えられるように」と自らを奮い立たせた。 今季は開幕から4連勝を果たすなど前半戦で7勝2敗、防御率1・67と週の頭の火曜日に十分な役割を果たした。一方で後半戦は白星が伸び悩む現実に直面。最終戦で10勝目を手にしており「このままいってくれたら11、12(勝)も見えてくると思っていたんですけど、どこかで1か月、1か月半勝てへんってのが出てしまう。そこをどう粘っていくか」と自己分析した。 さらに白星を重ねるためにも、失速は避けたい。それだけに「悪くなるってことは何かを変えないといけない」と追求していくのは「体」と「技」の部分だという。特に「体」の面では今季「体が重くてしんどい時にコンディションを優先してトレーニングの(負荷軽減で)重りを下げていた」といい「来年は頑張って下げる量を少なくやっていこうと。その基盤をつくる」と走り込みをしながら体幹とウェートトレに比重を置く。1年間走り抜くために、春季キャンプの2月も含めて体をいじめ抜く覚悟だ。 11月には、初の開幕投手を目指す意欲も口にしていた。メジャー挑戦を表明している菅野が今月3日に自主トレ先の米ハワイへ飛び立つ際には空港で見送ると、その後「ありがとう。開幕投手やれよ」と激励の連絡を受けたという。トークショーでも「開幕、投げられるように」と改めて決意表明。自分史を塗り替えるプロ5年目にする。(田中 哲) ◆23年の伊織 春季キャンプ序盤に右肘違和感で離脱し、開幕ローテ入りはならず。それでも4月19日・DeNA戦(佐賀)でシーズン初先発すると7回4安打1失点で勝利を飾り、その後も順調に白星を重ねた。8月12日・DeNA戦(東京D)で9勝目を挙げてからは好投しても勝利に恵まれない試合もあり、10勝に王手をかけてから6度足踏み。10月4日・DeNA戦(東京D)でプロ初完封を果たし自身初の10勝に到達した。 ◆24年の伊織 前半戦は7勝(2敗)を記録。しかし後半戦は崩れる場面も増えた。9月13日・ヤクルト戦(神宮)では2回2/3を7安打4失点で黒星。リフレッシュ抹消された後、中12日で先発した同26日・DeNA戦(横浜)でも2回2/3を9安打4失点と苦しんだ。それでも今季最終戦の10月2日・DeNA戦(東京D)に中5日で先発すると6回1/3を5安打2失点で10勝目をマークした。
報知新聞社