南ア・ミスコンを「外国人嫌い」で辞退の女性、ナイジェリア代表に
(c)AFPBB News
【9月2日 AFP】南アフリカのミスコンテストを外国人嫌悪にさらされて辞退した後、ナイジェリア大会で再挑戦した女性が8月31日、ミス・ユニバース(Miss Universe)のナイジェリア代表に選出された。 チディマ・アデッチーナさん(23)は、南アフリカでナイジェリア人の父の下に生まれた。 アデッチーナさんは南アフリカのミスコンテストに出場し、7月にファイナリストに選ばれた。しかし、同国内で反外国人感情が広がり、中傷を受けたため、「家族と自身の安全のため」辞退を余儀なくされた。 その後ナイジェリアのコンテスト主催者が、「世界の舞台で父親の祖国を代表するチャンスだ」とし、同国の決勝に招待。アデッチーナさんはラゴス(Lagos)で行われた決勝で、ミス・ナイジェリアの栄冠に輝いた。 アデッチーナさんは優勝が決まった直後、AFPに「この旅は私にとって厳しいものだったが、自分自身をとても誇りに思うし、愛と支援に本当に感謝している」と語った。 準優勝者のポーラ・エゼンドゥさんは「外国人嫌いや部族主義をやめなければならない」「私たちは皆一つの家族。同じ人間だ」とAFPに話した。 アデッチーナさんは11月のミス・ユニバース世界大会に、ナイジェリア代表として出場する。 アデッチーナさんは今回の騒動にもかかわらず南アフリカを愛しており、同国からの支援に感謝しているとコメント。「(世界大会では)優勝できると確信している」と、意気込みを語った。(c)AFPBB News