トヨタ不正は170万台 会長謝罪、2ライン停止
トヨタ自動車は3日、車の大量生産に必要な「型式指定」の認証試験を巡り、すでに生産終了した4車種を含む7車種で不正があったと発表した。2014年から今年4月末までで計約170万台に上る。東京都内で記者会見した豊田章男会長は謝罪した上で「認証制度の根底を揺るがすもので、メーカーとして絶対にやってはいけないことだと考えている」と話した。 不正確認に伴い、トヨタ自動車東日本の宮城大衡工場(宮城県大衡村)と岩手工場(岩手県金ケ崎町)の計2ラインを当面止める。両ラインで年間13万台を生産しており、調査は6月末までかかるという。仕入れ先千社以上に影響が出る可能性があり、補償の対応を進める。 豊田氏は再発防止に向けて既にグループで取り組みを進めているとして「責任を持って推進していく」と強調した。 不正は6種類に分かれる。既に生産を終えているレクサスRXの15年のエンジン出力試験では、狙った出力が得られなかったため、結果が基準を満たすようにコンピューター制御の数値を改ざんした。