S班君臨後は踏んだり蹴ったり… 山口拳矢が背水の陣「狙っていきたい」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭・第2回競輪祭女子王座戦(G1)」は19日に初日を開催。20日、2日目の5R一次予選1を走る山口拳矢(28歳・岐阜=117期)に話を聞いた。 昨年5月に平塚競輪場で行われた第77回日本選手権競輪を制し初のG1タイトルを手にし、今年は待望の赤パンツを身にまとった。充実の1年となるはずが、どうにもリズムに乗り切れず、ここまでは2月玉野と6月取手で記録したG3決勝の3着が精いっぱいと大舞台でのヒットがない。しかも体調を崩し3月取手ウィナーズカップや9月の地元・岐阜記念を体調不良で休むなど、踏んだり蹴ったりだ。 「見ての通りです。成績を残せていないし、思ったようなことをレースでやれていない。フラストレーションの溜まる1年ですね…」と苦笑いするしかない。 だが、前回走った防府記念から体調面が良化し手応えをつかみつつあるという。 「最終日にやっといいときの感じで踏むことができたんです。そのときの感覚を崩さないように練習してきたし、調子を維持しつつ今回へ向けてやってきました」と充実気配を漂わせる。 気配が上がってきたことで、さらに前向きな取り組みも。 「新車を使います。フレームを代えてさらによくなれば」と新たな相棒に身を預ける。 「ここを取らないと来年が無いし狙っていきたい。良くなった感覚を忘れないように!」と背水の陣を迎えたが、土俵際から這い上がり、流れるようにグランプリへの切符をつかむ。(netkeirin特派員)