ありがとうドウデュース!栗東退厩 武豊「子供にも乗りたい」
ラストランの予定だった有馬記念を右前肢ハ行のため出走を取り消したドウデュース(牡5=友道)が25日、栗東トレセンを退厩した。福島県のノーザンファーム天栄を経由し、種牡馬入りする北海道安平町の社台スタリオンステーションへ向かう。 出発前には主戦の武豊や馬主キーファーズの松島正昭代表も友道厩舎に駆けつけた。武豊は「元気があり余っているね」と笑みを浮かべつつ「無事に引退できて良かった。凄くいい馬に巡り合えた」と感謝を口にした。 種付け料は1000万円と発表されている。「さすがですよね。種牡馬として人気が出るだろうし、求められるものを持っている」。初年度の種付け予定数は発表翌日に満口となる人気ぶり。「ドウデュースの子供にも乗りたいね。そうなると(自身は)いくつまで乗らないといかんかな。一度やめて復帰しようかな(笑い)」と場を和ませた。友道師は報道陣に向け「3年後にまた子供が出てきます。応援してください」とあいさつして馬運車を見送った。 ▼馬主キーファーズの松島正昭代表 楽しい3年半でした。ドウデュースが武豊騎手と秋の3冠(天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念)に挑む姿を最後に見られなかったのは残念だけど、今はただ感謝の気持ちでいっぱいです。人馬一体というか、武豊騎手が(有馬記念の出走取消発表と)同じ日に風邪をひくなんて以心伝心ですよね。ドウデュースのきょうだいでも、産駒でもいいので武豊騎手と一緒にパリロンシャンに日の丸を掲げることを目標に頑張ります。本当にありがとうございました。