中谷潤人は自身のインスタグラム（@junto.nより）であと１か月に迫った初防衛戦へ意欲を示した

◆プロボクシング　▽ＷＢＯ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・中谷潤人―同級１位ビンセント・アストロラビオ（７月２０日、東京・両国国技館） 　ＷＢＣ世界バンタム級王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）が２０日、自身のインスタグラムで、あと１か月となった同級１位ビンセント・アストロラビオ（フィリピン）との初防衛戦に向けて「やれることを一生懸命！悔いのないようにやりきります」と、燃える闘志を表す炎の絵文字を添えて決意を新たにした。 　現在、米国ロサンゼルスで強化合宿を行っている中谷。同日に両国国技館で加納陸（大成）とＷＢＯ世界フライ級（５０・８キロ以下）王座決定戦を戦うジムメートのアンソニー・オラスクアガ（米国／帝拳）らと連日、試合に向けて汗を流している。中谷は「７月２０日最高の状態に仕上げる！！　感謝！感謝！」（原文ママ）と意欲を示す投稿をした。 　５月２３日に渡米。１５歳の時から練習に励んだロサンゼルスで、名トレーナーのルディ・エルナンデス氏の指導のもと、スパーリング中心のメニューを実施。帯同している弟の龍人マネジャーによると、消化したスパーリングは１９日までに９０ラウンドで、１日の最長ラウンドは８。ここまで順調にトレーニングで詰めているという。 　２月にアレハンドロ・サンティアゴ（メキシコ）に挑戦して６回ＴＫＯ勝ちで王座を奪取。世界３階級制覇を達成した。今月４日、リモート取材に応じた際には練習に関して「ルディから色々なテーマを毎ラウンド、与えてもらっています。一度に６～８発連打してみたり、ここはディフェンスだけで頭を振ったり、とか。パンチ一発ごとのタイミングなど、細かいところまで指導してもらい、即、実戦で試しています。それを自分のものにした時、武器が増えると感じます」と話している。アストロラビオは元世界２階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドー（キューバ）に判定勝ちした経験があるなど侮れない相手だが、王者は来月、さらなる進化を遂げて日本に戻ってくる予定だ。 　戦績は２６歳の中谷が２７戦全勝（２０ＫＯ）、アストロラビオが１９勝（１４ＫＯ）４敗。 　試合はＰｒｉｍｅ　Ｖｉｄｅｏで生中継される。