55歳になった途端に「課長→平社員」になり、給料が月5万円も下がってしまいました。「役職定年」と言われたのですが、今後どうすれば良いでしょうか…?
役職定年も踏まえて晩年の働き方を考えていこう
役職定年によって収入が減少するとモチベーションのみならず、年金収入の低下につながることになります。会社員が将来受け取れる年金には老齢基礎年金と老齢厚生年金がありますが、このうち老齢厚生年金の報酬比例部分は以下のAとBを足し合わせて計算されます。 A:平均標準報酬月額×係数(7.125)÷1000×2003年3月までの厚生年金加入月数 B:平均標準報酬額×係数(5.481)÷1000×2003年4月以降の厚生年金加入月数 役職定年で報酬が低下すると将来の厚生年金の受給額が低下するため、老後に生活費が底をつかないような収入プランを考えましょう。例えば、企業の就業規則上、問題がなければ、これまで培った知識や経験が生かせる副業を始めてみるのも1つの方法です。 新しくキャリアをスタートさせることで収入の減少をカバーできるだけでなく、モチベーションの向上にもつながります。
まとめ
役職定年は一定年齢に達することで、能力に関係なく一律で管理職から退任する制度です。人件費の削減や社内の若返りなどが目的ではありますが、管理職だった本人は一般職並みの給与に下がったり能力を生かせなくなったりと、弊害が多い制度でもあります。 単に仕事のゴールとして考えるのではなく、新しいキャリアを積むための区切りと考えて、今後の働き方を見直してみてはいかがでしょう。 出典 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 50代・60代の働き方に関する調査報告書 日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部