米子市出身の作詞家・岡本おさみさんの功績たたえる「記念碑」が完成(鳥取)
山陰中央テレビ
鳥取県米子市出身の作詞家、岡本おさみさんの功績を称える記念碑が地元の米子市に完成しました。 11月30日、米子市公会堂前広場で開かれた岡本おさみさんの音楽記念碑完成式典。 地元はもとより、全国からファンおよそ100人が訪れ、岡本さんが作詞した往年の名曲をみんなで歌って、完成を祝いました。 広島から来た女性: 「いろいろな情景が浮かんでくるような、そういう意味で親しみやすい」 米子市の男性: 「ラジオをつけると、その当時どこをつけても流れてくる曲が『旅の宿』だったという記憶があります。僕が二十歳くらいの頃ですから強烈に焼き付いていますね」 北海道の男性: 「青春時代に親の言うこととか、先生の言うことよりも、拓郎さんがこう歌っているからこういくんだみたいな人生の方向付けをしてくれたような気がします。今もしてくれてますけどね」 米子市出身の岡本おさみさん。 数々のアーティストに詞を提供し、「旅の宿」や「襟裳岬(えりもみさき)」など、多くのヒット曲を世に送り出しました。 この記念碑は9年前に亡くなった岡本さんの功績を称えようと、地元の有志などで作る「岡本おさみさんを語る会」がクラウドファンディングで資金を集めて設置しました。 式典では、名コンビとして知られる吉田拓郎さんからのメッセージも代読されました。 岡本おさみさんを語る会・長谷川泰二会長: 「岡本おさみ氏も、きっといろいろな旅をつづけながら、この地の記憶に思いをはせてペンを走らせていたと確信いたします」 記念碑には、岡本さんの直筆のサインとともに、「日々の暮らしを唄う」という岡本さんが大切にした言葉も添えてあります。 岡本おさみさんを語る会・長谷川泰二会長: 「僕らにとっては神様ですね。なんでこんな詞を書けるかなっていう。歌うってことができないくらい響いていましたね。だからぼくは詩人だと思っています」 語る会では、地元の若い人たちにも岡本さんの歌詞に触れて、米子市が生んだ名作詞家に思いを馳せてほしいとしています。
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