【自民党総裁選告示】静岡1区選出・上川外相含め史上最多の立候補者9人「所見発表演説会」主張ポイント紹介
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
12日、午後1時からは、立候補者9人がそろって所見発表演説会が開かれました。一人の持ち時間は「10分」。初めは、高市早苗経済安保相です。 (高市 早苗 経済安保相・63歳) 「自民党総裁に選ばれたら真っ先にやらないといけないことは、国民の皆さまにしっかりと信頼をしていただける自民党に生まれ変わるということであります」 続けたのは政治資金の話でした。 (高市 早苗 経済安保相・63歳) 「私は、このお金の入りと流れから俗人性を完全に排除させていただきたいと考えている。会計や財務の方々の力もたまわりながら」「いろいろなところで必要なお金、明確に予算組をする、そしてまた公平に配分するこれ大事なことです」 その上で、自民党を「鍛えなおす」と誓った高市氏。 (高市 早苗 経済安保相・63歳) 「これから本当に私たちは日本列島47都道府県、どこに住んでいても、安全だ、必要な福祉や教育が受けられる、医療も受けられる、働く場所がある、そんな強い日本列島をつくっていこうじゃありませんか」 続いて、候補者の中で2番目に若い49歳の小林鷹之前 経済安保相です。 (小林 鷹之 前経済安保相・49歳) 「当選4回、40代自民党では異例のことではありますが、私は日本を世界をリードする国にする。そして他国の動向に右往左往しない、真に自立した国にする、そのビジョンを掲げ今回の総裁選に挑戦いたしました」 小林氏は各方面での政策を打ち出していきました。 (小林 鷹之 前経済安保相・49歳) 「私は中でも経済政策に注力します。まずは地方に活力をもたらします。新日本創造計画、競争力のある産業の塊を、日本各地につくっていきます。半導体だけでなく、航空宇宙産業、データ産業、スマート農業、それぞれの地域の特徴にあわせた核をつくってまいります」 このほか年収の壁の解消や、安全性を担保し原発を再稼働させ、電力の安全供給をはかること、宇宙庁を創設することなどを掲げました。 (小林 鷹之 前経済安保相・49歳) 「どうかともに活力ある日本の未来を切り開いていこうではありませんか」 3番目は、林芳正官房長官です。冒頭は政治と金の問題の謝罪から入りました。 (林芳 正 官房長官・63歳) 「現在、自民党は政治と金の問題で党員の皆さまに多大なご迷惑ご心配をかけております、そのことをまず心よりおわびを申し上げます」 その後、防衛相や外相などこれまでの豊富な閣僚経験などをアピールし…。 (林芳 正 官房長官・63歳) 「この経験と実績を、この党のために、何よりも愛する日本のために使い切りたい、全身を捧げたい、その思いで今回、立候補を決断した」 また、党改革、政治改革、行政改革の3つの改革に取り組むと話した林氏。 (林芳 正 官房長官・63歳) 「政治改革」「政党交付金の使い方を見直し、パーティに頼らないでいいような、配分を実現する」 4番目は、候補者の中で最年少43歳の小泉進次郎 元環境相です。 (小泉 進次郎 元環境相・43歳) 「政治家として3年、野党として過ごしたのが私の原点。2011年東日本大震災が起き、原発事故が発生した。毎月現場に入り、自分にできることを考え続けた日々だった」「私にとって東北と福島の復興、地方、現場こそ政治家としての原点です」 そして今回の総裁選に関しては…。 (小泉 進次郎 元環境相・43歳) 「今回の総裁選は、自民党が本当に変わるか、変えられるのは誰かが問われる選挙です」 強く訴えたのは、憲法改正への思いでした。 (小泉 進次郎 元環境相・43歳) 「戦後初めての国民投票を実施したい」「この国のかたちである憲法に自衛隊を明記するのがだめなのかどうか、国民のみなさまに聞きたい」 また、両親が幼い頃、離婚して以来会うことのなかった母親に、2024年、初めて会ったという自身のエピソードを明かしながら、次のように締めました。 (小泉 進次郎 元環境相・43歳) 「誰もが自分らしい生き方ができる。国民の皆さん、ひとりひとりの多様な人生に選択肢を広げる政治家として生きていきます」 5番目は、静岡1区選出の上川陽子 外相です。9人の候補者の中では最年長での出馬となりました。 (上川 陽子 外相・71歳) 「私はこの一年間、岸田内閣の外務大臣として一意専心、職務に選任してまいりました。その中で実感したのは、諸外国からの日本に対する高い評価です」「高い評価は戦後を支えてくださった先輩たちの奮闘のおかげ。皆様の努力に心から深く感謝申し上げます」 そして、総理への思いを話していきます。 (上川 陽子 外相・71歳) 「私は政治と縁のない家庭に生まれ育ちました。初当選まで7年半、当選後議席を失った期間もあった。だからこそ国民の皆さまの目線で、その声に耳を傾け、こたえていきたい。今回、私がスタートライン立てたことが、新しい自民党の姿をみせる大きな一歩だと考えている」 演説の最後には…。 (上川 陽子 外相・71歳) 「日本の新しい景色を、みなさん一緒に創ってまいりませんか?そして日本を世界の中で、新しい日本として、この国際社会の中で、国内と連動しながら創ってまいりましょう。どうぞよろしくお願いします」 6番目は、加藤勝信 元官房長官です。 (加藤 勝信 元官房長官・68歳) 「このたび私は断固たる決意を持って、今回の自民党総裁選に立候補した。私は競争、新しい日本。日本の強みを呼び覚まし、ひとりひとりの思いをかたちにし、日本総活躍プランを実行してまいります」 強調したのは、出馬会見でも掲げた、「所得の倍増」を実現するということでした。 (加藤 勝信 元官房長官・68歳) 「私は国民の所得倍増に私のすべてをかけて取り組んでまいります。どうかみなさん、新しい日本を切りひらくために、ともに頑張っていこうではありませんか」 7人目は、河野太郎デジタル相です。 (河野 太郎デジタル相・61歳) 「今回の総裁選挙は、世界の形をどうするそういう議論をやらなければならない、そういう時がきたと思う」「一か国だけでは平和や地域の安定を守ることができない。それを、その認識を国民のみなさんと共有し、我々は世界に向けて日本の役割責任を発信していかなければならない、そんな時期に来ている」 これまでの閣僚経験から「外交問題」にふれ、さらに「規制改革」についても強く訴えました。 (河野 太郎デジタル相・61歳) 「今、我々は民間の活力を解き放つために傷だらけになっても規制改革をやりとげる、その必要があるのではないでしょうか」 そのうえで、これまでの実績をアピールし、支持を訴えました。 (河野 太郎デジタル相・61歳) 「国民一人一人のなかに有事がある、そのために今まで難しいことを成し遂げた河野太郎の実績をみなさんにしっかり見ていただき、みなさんとともに国民の中にある有事を一つ一つ解決していきたいと思います」 8人目は石破茂 元幹事長。2つの重点政策を掲げました。 (石破 茂 元幹事長・67歳) 「私は、今度の総裁選を、自分にとっての最後の戦いこのように位置づけ、全身全霊で戦ってまいります」 まず訴えたのは「安全保障」の問題でした。 (石破 茂 元幹事長・67歳) 「国連が機能しない時代、わがアジアの安全をいかに守るか」「何としてもアジア地域の集団安全保障の仕組みを作っていく、これが喫緊の課題」 そのうえで「防衛費の増額」や憲法改正による「自衛隊の明記が必要だと改めて訴えました。また、防災や人口減少問題についてもふれました。 (石破 茂 元幹事長・67歳) 「国民を守る日本でありたい、国民を守る政府でありたいと思っている。人口がどんどん減っていく本当にこれでいいのか」「労働者一人一人の権利を守るために、私は全力をつくして参ります」 そして自民党の政治資金問題について (石破 茂 元幹事長・67歳) 「きちんとした説明責任を果たし、総裁として全力をつくしてまいりたい」 最後に登場したのは、茂木敏充幹事長です。 (茂木 敏充 幹事長・68歳) 「私が目指す新しい政権目標をかかげ、チームを束ね結果を出す。これが私が目出す新しい政権の姿です」 古い常識にとらわれず「思い切った人材抜擢」で「成長」と「改革」を目指すと話した茂木氏、特に重点に挙げたのは…。 (茂木 敏充 幹事長・68歳) 「政策面では、特に日本経済の成長と再生と地方の活力アップ、この2つに最重点で取り組みます」 半導体の製造拠点を地方につくることで雇用促進につなげると話しました。さらに「安全保障」については…。 (茂木 敏充 幹事長・68歳) 「新たな脅威に毅然と対応し、国際社会の平和と安定を守り国益を守り抜く憲法改正、憲法への自衛隊の明記、緊急事態条項、3年以内に憲法改正を実現したいと考えている」