マグネシウムとビタミンDは一緒に摂取していいの? リスクを栄養士が解説
ビタミンDの効果
NIHによると、ビタミンD(別名カルシフェロール)は、一部の食品に天然に含まれる、または食品に添加される脂溶性ビタミン。また、太陽の紫外線が皮膚に当たりビタミンDの合成が促進されると、体内でビタミンDが生成される。 「ビタミンDはカルシウムの吸収を高めるので、骨の健康に重要です」と話すのは、『ザ・リトルブック・オブ・ゲームチェンジャーズ』の著者で登録栄養士のジェシカ・コーディングさん。さらにビタミンDは免疫機能をサポートし、「一部の健康問題のリスクを軽減します」とコーディングさん。「ビタミンDとメンタルヘルスは強く関係しているようです」と彼女は補足する。
マグネシウムとビタミンDは一緒に摂取できる?
マグネシウムとビタミンDには重複する部分がある。「マグネシウムとビタミンDは、心身の健康促進、骨の強化と維持、不安症やうつと闘うなど、体を健康に保つために不可欠です」と話すのは、「ベス・ウォーレン・ニュートリション」の創設者で、『リビング・ア・ライフ・ウィズ・リアル・フード』の著者でもある登録栄養士のベス・ウォーレンさん。 繰り返しになるけれど、マグネシウムの濃度が低いと体はビタミンDを処理できない。わざわざ一緒に摂取する必要がないというだけで、マグネシウムとビタミンDを同時に摂取しても問題ありません、とガンズさんは話す。「どちらかが不足していない限り、摂取する必要はありません」と続ける。 ウォーレンさんも、これらのサプリを一緒に摂取しても問題ないと同意している。「一緒に摂取しても、それぞれの効果は損なわれません」と話す。
摂取量の目安
・マグネシウム マグネシウムの一日の推奨摂取量(RDI)は、性別や妊娠中か授乳中かなどによって異なる。とはいえ、成人女性は通常一日310~400mg、成人男性は400~420mgの摂取が推奨される。マグネシウムのサプリを摂取する場合は、個人のニーズに基づいた適切な服用量を医療専門家に確認するのがベストだとガンズさんは話す。(日本人の食事摂取基準によると、推奨摂取量は成人女性で260~290mg、成人男性で320~370mg。) ・ビタミンD ほとんどの成人女性と男性は、一日あたり15μg(または600IU)のビタミンDの摂取を目指すべきだそう。ちなみに、TikTokで話題になったある動画では、マグネシウム500mgとビタミンD125μgの摂取を推奨しているが、これは推奨摂取量の上限を大幅に上回っている。(日本人の食事摂取基準によると、目安量は成人男性、女性ともに8.5μg。) マグネシウムのサプリ同様、ビタミンDをサプリで摂取する場合は、個人のニーズに基づいた適切な服用量について、医療専門家からアドバイスを得るのがベスト。