メタ、来年の米広告収入はインスタグラムが半分超の見通し=調査
[18日 ロイター] - 調査会社イーマーケターは調査で、米メタ・プラットフォームズの2025年の米国での広告収入は写真共有アプリ「インスタグラム」が半分超を占める見通しを示した。メタは主力商品の改善を通じて広告を増やし、売上高を拡大する取り組みを進めている。 インスタグラムの短編動画投稿・視聴機能「リール」は、中国字節跳動(バイトダンス)の「TikTok」や、米アルファベットの「ユーチューブ・ショート」と競合している。インターネットユーザーは短編動画の魅力が高まったと感じており、広告主を短編動画への広告掲載へと駆り立てている。 こうした中、仮に米国内でTikTokを禁止する規制が施行されれば、リールとユーチューブ・ショートが広告の魅力的な代替媒体となり、インスタグラムの成長を促進する可能性がある。 イーマーケターのプリンシパルアナリスト、ジャスミン・エンバーグ氏は「インスタグラムは現在、動画が主力のプラットフォームとなっており、ユーザーはインスタグラム利用時間の約3分の2を、動画を見ながら過ごしている」と指摘。「仮にTikTok禁止規制が25年に施行されれば、インスタグラムはTikTokの米国での広告収入の5分の1余りを獲得する可能性がある」と述べた。 インスタグラムの24年の広告収入は「フィード」と「ストーリーズ」が中心で、全体に占める比率はそれぞれ53.7%、24.6%だった。 だが、リールの収入は伸びており、25年はインスタグラム・エクスプローラー、リール、スレッズからの合計収入が全体に占める比率は9.6%に上昇すると予想されている。