物語としての面白さを追求! をのひなおが新作で挑戦する「明日カノ」では描かなかったこと
「明日カノ」とは全く違った挑戦
――『パーフェクト グリッター』の1話は読みたいものが読めたという思いでした。読者が望むものを描いている感じがします。 担当 良くも悪くも、をの先生には強烈に描きたいものがないから、それができているのかもしれません。唯一、コンプレックスや負の感情といった“根源的なもの”を描きたいとは思っている。 ――「明日カノ」で全部出し切っていたら、すぐに次回作は描けなかったように思います。まだまだ余力があるんですか。 をの 新作では「明日カノ」でやらなかった要素を入れようとして、サスペンスを意識しています。全く違った挑戦をしている気分です。 担当 「明日カノ」はほぼキャラクターの感情だけを描いていたんです。今回はそれとは違う挑戦をしたいという共通認識があって、物語としての面白さを見せたいですね。 ――本作で読者を楽しませるポイントはどんなところでしょう。 担当 イチカのような渋谷の若者のキラキラ感を切り取れたらいいなと思っています。歌舞伎町とは違ったいまの若者感を描けたらと。 ――歌舞伎町、渋谷と成功したら、各地のリアルを描くシリーズで展開できるかもしれません。アバターみたいに。 担当 5作目とかになったら「今度は沖縄だ!」って(笑)。 【アバター】ジェームズ・キャメロン監督のSF映画シリーズ。世界歴代興行収入1位と3位を記録。5作目までスケジュールが公表されている。1が森、2が海を舞台とし、今後「砂漠」「山」「極圏」が描かれるとされている ――最後に、本作は描き切ったらどれくらいのボリュームになるんでしょう? をの 『明日カノ』よりはコンパクトになる想定ですが……。そう言って大体伸びるんですけど。アニメ化などメディアミックスができたらとてもうれしいです! なんでもウェルカムです。
ねとらぼ