長っ! 焚き火達人がプロデュースした90cmのロングペグで何ができるか試してみた
【アウトドア銘品図鑑】
トライポッドは焚き火に鍋をかけるだけでなく、ランタンを吊して周囲を照らす、ソフトタイプのジャグを吊して調理に使うなど、キャンプの不便を解消する名脇役です。いろいろなブランドからトライポッドが発表されていますが、タキビズム「マルチロングペグ」(1本4950円、5本セット1万9800円)はトライポッドやギアハンガー、ランタンハンガーほか、いろいろなモノに変化する多機能ぶりが注目されています。 「マルチロングペグ」5本を使って作ったギアハンガーとトライポッドのコンビ ご存じの通り、タキビズムは焚き火をこよなく愛する寒川一さんの焚き火道具ブランドです。ともすれば“多機能=どれも微妙に使いづらい”という残念な結果になりがちですが、「マルチロングペグ」にも焚き火好きの知恵が詰まっているはず! どんな使い方ができるのか、サンプルを取り寄せてみました。 タキビズムのプロダクトは香川の鉄作家・槇塚登さんが製作していて「マルチロングペグ」もそう。φ13mmの丸い鉄の棒にロープを引っかけるフックやハンマーで叩くためのヘッド(約φ3cm)を溶接していて、見た目はそのまま長いペグです。とはいえ手持ちの鉄製ペグと比べてみると、微妙な違いが見て取れます。 先端は思いのほか長く細く尖っていて、自重と相まってスムーズに地面に入っていきます。
ハンガーに、トライポッドに、焚き火台に!
最大の違いはフック部分。設営用のペグであれば、張り綱を引っかけるためのフックは下側だけに出っ張っているのですが、「マルチロングペグ」のフックは上下に飛び出しています。そのため、写真のようにモノを載せる、引っかけるのもお手の物。 さらにフックには大小3つの穴があいていて、小さい穴はロープ、大きな穴は別の「マルチロングペグ」が通る太さになっています。フックにモノを載せる、穴に丸棒を通すなんてことなら工事現場でみられる“ロープ止め”でも代用できそうな気がしますが、ロープ止めの場合、輪っかが大きくて組み合わせても大きくブレる。 「マルチロングペグ」はこのフックこそが“マルチ”のキモなんです。