<千葉翔也×上田麗奈>テレビアニメ「アオのハコ」インタビュー 青春のキラキラ 真っすぐに表現
上田さん 確かにそうですね。二人共、自分にとって大事な確固たるものがあって、どちらかがいないと成立しないような軸ではない。自分の足で立って、苦難を乗り越え、前に進んでいて、一人一人がキラキラ輝いているんです。ふと隣を見た時、仲間がいることで元気づけられ、自分も頑張ろう!とプラスに働く感じがすてきです。収録の時もそこを大事にしようとしていました。
千葉さん 普段から思っていることを伝えてみたら、相手にすごくプラスになったりして、大喜としては、自分の言葉が千夏先輩に響くとは最初から思っていなかったりもしますし、フラットな気持ちでコミュニケーションしているんですいよね。自分を盛らないですし、正直なのが、大喜のすごいところだと思います。
上田さん 原作に登場する花恋や針生のようにバランスが取れていないんですよね。不器用なところもあって。
--確かに不器用なところがあります。
上田さん もうちょっと話せばいいのに……と思ったり。
千葉さん 下心がなさすぎて、お互いのことをつかめていないような気がします。真っすぐ飛んでくる善意をどうやって受け取ったらいいんだろう?となったり。
上田さん 大喜は下心がないですよね。だから千夏も自分の気持ちをゆっくり育てられるんだと思います。
◇濁りや迷いのない千夏を
--演じる中で大切にしたことは?
千葉さん 真っすぐさは最初からずっと感じています。インターハイを目指す思いもそうですし、千夏先輩や周りの人とのコミュニケーションにおいても、自分を高くも安くも見積もらない。今、こう思ったというところに疑いがない感じですね。そこが、真っすぐさにも通じると思い、意識しています。経験則によって調理しちゃわないんです。僕だったら、自分の経験だったら……と頭で考えるけど、大喜はどこか条件反射的な優しさ、気遣いがあるんです。例えば語尾もそうですけど、押し付けがましくないところを意識しています。