中古ならイケる?フェラーリ360&612、驚きの相場とは
今回、中年子弟コンビの2人が訪れたのは、当企画で記念すべき第1回目を飾ったイタ・フラ車の聖地、東京・等々力にある「コレツィオーネ」へ。今やクラシケモデルにもなっているフェラーリの王道V12モデルの612スカリエッティと、360スパイダーをメインディッシュにミレニアム世代の跳ね馬フルコースを堪能。 【動画】この記事の中古フェラーリを観るならこちらから 目黒通り沿いのショールームにはディーノや初代マセラティ ギブリ、アルファロメオ ジュリアGTAm、ランチア デルタ インテグラーレ エボルツォーネなど、愛好家垂涎の心ときめく希少モデルがずらり。 ワクワクが止まらないものの、ここ10年近くの相場高騰ぶりに冷や汗、驚愕する中年……。なかでも、一際異彩を放っていたのが612スカリエッティと360スパイダーの2台だ。特にオギヤマに至っては、フェラーリ プロサングエはじめ、最近もルクセンブルクで新型12チリンドリをいちはやく体感済み(うらやましい!)と、V12フェラーリと逢瀬を重ね、俄然跳ね馬熱が盛り上がっているなか突撃した本取材。 取材当時858万円という車両価格に、走行2万km台の低走行物件の612スカリエッティ。しかも前オーナーは、フェラーリ・エンツォをデザインしたことで知られる世界的デザイナーKen Okuyama氏の書籍『デザイン全史(新潮社)』を出版した著者で、元カーグフフィック編集長 田中誠司さんが乗られていたという愛好家垂涎の1台。 ロマン溢れるストーリーもまたそそられるグリジオイングリッドの特別色も相まって、美しいスタイリングと12気筒の大人の余裕に番長荻山も大興奮。さらに中年新参のアジマが360スパイダーのつんざく刺激的かつ官能サウンドにもうすっかりメロメロ。6速MTで操る見た目のチャラさとのギャップに終始虜になった次第です。 内外装デザインに目が釘付けとなり、エンジン音に酔いしれ、童心にかえる中年たち。いずれもまだまだ現役で洒脱に乗れる世代! ずっと所有しても愉しめそうなクルマたちだ。「ご紹介するうえで、素性のハッキリした車両を仕入れることはもちろん、整備記録簿や過去のオーナー履歴がわかるクルマを販売することを心がけています」とはコレツィオーネ 成瀬社長。人生に寄り添える素晴らしいクルマと出合える、コレツィオーネにぜひ、みなさん立ち寄ってみてください! Text:ダニエル利樹