【エリザベス女王杯】これぞ血のドラマ…ローズバドの鼻差2着から23年後に孫がレコード勝利
<エリザベス女王杯>◇10日=京都◇G1◇芝2200メートル◇3歳上牝◇出走17頭 【写真】C・デムーロ騎手に頭をなでられるスタニングローズ これぞ「血のドラマ」かもしれない-。スタニングローズ(牝5、高野)はその名前から分かるように“バラ一族”の出身。4代母はローザネイ、3代母はロゼカラー。そして、祖母はローズバドだ。G1での惜敗が多く、ローズキングダムがG1(09年朝日杯FS)を勝つまで、「G1を勝てない一族」と言われてきた。 スタニングローズの祖母ローズバドは3年連続でエリザベス女王杯に出走したが、いずれも勝てなかった。 惜しかったのが、01年の鼻差2着。上がり3ハロン33秒4の末脚で追い込んだが、ドバイワールドカップ2着以来のレースだった名牝トゥザヴィクトリーと武豊騎手に鼻差届かなかった。勝ったトゥザヴィクトリーの2分11秒2はレースレコード。鼻差2着のローズバドも同じ時計だった。 あの鼻差2着から23年後、ローズバドの孫、スタニングローズはクリスチャン・デムーロ騎手を背にエリザベス女王杯を制した。勝ちタイムは2分11秒1。祖母が届かなかったタイトルをつかみ取り、当時のレースレコードを0秒1更新した。