対戦が決まった国学院久我山の上田太陽主将（左）と有田工の上原風雅主将＝望月亮一撮影

　◇「良い相手　一戦一勝目指す」 　第９４回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が４日、オンライン形式であり、有田工は開幕４日目（２１日）の第１試合（午前９時開始）で、東京ブロック選出の国学院久我山との対戦が決まった。【井土映美】 　この日、有田工野球部員約３０人は校内の会議室に集まり、モニターに映る抽選会の様子を注意深く見守った。 　午後３時、予備抽選の順に抽選が始まった。同一都道府県の出場校は決勝まで当たらないようブロック分けされ、予備抽選の順にくじ引きが行われた。 　有田工の抽選順は最後（３２番目）。抽選会に臨んだ上原風雅主将（２年）が強豪・国学院久我山との対戦を引き当てると、会議室で待機していた部員からは拍手がわいた。 　中継で、相手校が「イチロー選手から指導を受けた」と紹介されると、上原主将は「有田工も指導を受けたい」と会場を沸かせた。 　上原主将は「（抽選順が）最後でドキドキしたが、残り物には福があるとワクワクした」。相手校については「良い対戦相手と当たった。都大会で優勝した強い高校。有田工は小柄な選手ばかりだが守備で流れを作り、後半に一点を取る『有工野球』で一戦一勝を目指す」と語った。 ……………………………………………………………………………………………………… 　◆対戦校紹介 　◇国学院久我山（東京） 　１９４４年創立の私立校。５２年に現在の校名に変わった。創立時は男子校だったが、８５年から共学（男女別学）になった。創立者の岩崎清一が定めた「忠君孝親・明朗剛健・研学練能」の学園三箴（しん）をもとに「明るく、たくましく、さわやかな、明日の日本を担う若者」の育成を目指す。所在地は杉並区久我山１の９の１。 　野球部は４５年創部。過去のセンバツ出場は７９、８５、２０１１年の３回で、いずれも初戦敗退。夏の甲子園も３回出場。部員数は５９人。ＯＢに千葉ロッテの井口資仁（ただひと）監督、日本ハム元選手の矢野謙次氏ら。 　今年度、ラグビー部と男子陸上競技部（駅伝）、男子バスケットボール部も全国大会に出場した。