中国人が日本の「免税制度」を悪用しボロ儲けしていた…! その「ヤバすぎる実態」
カネのために高額転売をくり返す転売ヤーたち。日本中から非難を浴び続ける彼らには、商品への愛はもちろん、良心の呵責すら見られない。 【写真】こんなに買い占めるのか…転売ヤーたちが「爆買い」したグッズの山 ディズニーランドで限定グッズを買いあさる中国人転売ヤーを追った『中国人転売ヤーがディズニーランド「限定グッズ」を爆買い…1日で200万円も稼ぐ「驚愕の実態」』に続き、彼らの「ビジネス」に密着した。
免税制度の隙を突く
さらに悪質な中国人転売ヤーの中には、消費税免税制度を悪用して儲けている人もいる。購入した免税品は本来、出国するときに持ち出さなければならない。 しかし出国時の免税カウンターではチェックしきれないため、不正な免税購入を見抜けないのが現状だ。 こうした抜け穴を利用し、消費税の分だけ安く仕入れて売りさばく組織的な転売も横行している。 今年5月、中国人御用達のSNSで「中古ブランド品の購入代行。2~3時間で終了。日当2万円以上」という書き込みを見つけ、投稿者にコンタクトを取った。 返信には「業務内容は免税品の代理購入で、外国のパスポートがあれば在留資格は不要」とある。 日本に住む中国人が免税購入するには在留資格が必要だが、不要ということは制度を悪用している転売ヤーに違いない。 応募者を装って集合時間と場所を聞き出し、取材を試みた。
平日の正午、新宿の路上で
ゴールデンウィーク直後の平日の正午、新宿のショッピングセンター、ハルクと思い出横丁の間にある路上に、川口ナンバーの白いバンが停まっている。 全開のスライドドアから車内を覗くと、大量のブランド品を積めるよう後部座席は取り払われ、2人の男が車の床にあぐらをかいていた。 おそらく一人が転売スキームを組み立てる「首謀者」で、もう一人が代理購入のバイトを集める「手配師」だろう。 そこに紙袋を持った「買い子」役のバイトたちが、5分おきにやってくる。車内の男たちは紙袋を受け取ると中身を確認し、引き換えに十数枚の紙幣をむき出しのまま渡した。 カネを受け取った買い子たちは新宿の雑踏へと消えていき、20分ほど経つとまた紙袋を持って戻って来る。 その中の一人、紫のカーディガンを羽織った40代と思しき女性を追跡すると、近くにある中古品販売店に入っていった。 彼女は中国人らしき女性店員と中国語でやり取りした後、ルイ・ヴィトンのハンドバッグやシャネルの長財布など、店内にあったブランド品を4点購入し、パスポートを見せて免税手続きを済ませる。 店を出ると先ほどのバンに戻り、商品と引き換えに現金を渡されると、また店へと戻っていった。