頼総統「台湾守る責任」強調 黄埔軍校100年で初閲兵
【高雄共同】清朝打倒後に成立した中華民国が士官養成校として広州に「黄埔軍官学校」を創設してから100年を記念する式典が16日、同校に由来する台湾の陸軍軍官学校(高雄市)で開かれた。頼清徳総統は就任後初の閲兵を行い、中国の台頭に直面する中で「台湾を守る重大な責任」を果たすよう呼びかけた。 頼氏は「最大の試練は中国が台湾海峡の現状を破壊し、中華民国(台湾)の消滅を民族の偉大な復興と見なしていることだ」と述べ、台湾の主権を守る使命を訴えた。 台湾軍は国民党軍の流れをくむ歴史から同党の影響力が残っており、民主進歩党(民進党)の頼氏は、台湾軍は人民の軍隊であるべきだと強調した。