（写真：ゴルフダイジェスト・オンライン）

連日の雨で芝が湿っぽく濡れている。ボールにへばりついた芝カスが気になるので、ボールに触れないよう注意して、つまみ取ってプレーした。すると同組のプレーヤーからクレームを受けた。 【画像】富士レイクサイドGC コースには富士からの心地よい風が吹きつける

芝は取り除いていいんじゃないの？

■1 切り芝をつまみ取ってもボールが動かなければ問題ない。罰はない。 ■2 切り芝をつまみ取ると１罰打。そのままプレー。 ■3 切り芝をつまみ取ると１罰打。芝を現状復帰してプレー。

木の葉や木の枝、石や生きている昆虫は「ルースインペディメント＝分離した自然物」。いつでも罰なしで自由な方法で取り除くことができます。その際、ボールが動くと1罰打を受けます（規則15.1a）。ボールが動いた場合はリプレースします。 フェアウェイやグリーンを芝刈り機で刈った後に出る細かい芝カスは、通常はルースインペディメント。ですが、ボールに付着しているものは除外されます（定義）。そのため濡れてボールにくっついている芝カスを取り除くと1罰打になります。プレーはそのまま続けることができます。 ◇◇◇

正解は「2」

ティイングエリアやグリーン上に限り、ルースインペディメントを取り除く際にボールが動いても罰はなく、ボールはリプレースします（規則15.1b）。（ルール解説＆イラスト／小山混）

＜ゴルフ規則＞（抜粋） 規則15.1a ルースインペディメントの取り除き コース上やコース外のどこででもプレーヤーは罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ、その方法は問わない(例えば、手、足、クラブ、その他の用具を使用する。他の人からの援助を受ける。ルースインペディメントの一部を折って取り除く)。 規則15.1b ルースインペディメントを取り除いているときに球が動く プレーヤーがルースインペディメントを取り除いたことが自分の球を動かす原因となった場合： ・その球を元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)。 ・その動かした球がパッティンググリーン(規則13.1d参照)、またはティイングエリア(規則6.2b(6)参照)以外の場所に止まっていた場合、そのプレーヤーは規則9.4bに基づいて1罰打を受ける。ただし、規則7.4を適用する場合(捜索中に球を動かすことについては罰なし)や、規則9.4b例外のどれかを適用する場合を除く。 規則15.1に違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰: 規則14.7aに基づく一般の罰。