「炭水化物は太る?」「小麦粉は避けるべき?」は本当なの?【食と健康】に関する6つの迷信を栄養士が暴く
痩せている=健康的?
「現代社会では、痩せていることが健康的であるとみなされ、より小さいサイズを目指すべきだと信じられています。しかし、外見だけでは何も測れません。問題は、私たちがいまだにBMIや体重計に表示される数字を指標として使っていることです。それでは、体の中で何が起きているのか、本当のところはわかりません」と、「Therapeutic Kitchen」の創設者で登録栄養士のジェーン・モストファイさんは語る。 「健康状態を正確に把握するためには、お腹まわりの脂肪の割合やインスリン感受性、コレステロール比、血圧などを調べる必要があります。これらの数値からの方が、体重計の数字からよりも、自身の健康状態をずっと正確に判断することができます」 「『隠れ肥満(TOFI)』という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは外見は痩せていても、体内には脂肪が溜まっていることを意味します。隠れ肥満の場合、“痩せ型”ではない人たちと同様に、健康に気をつけなくてはなりません」 「というのも、このタイプの場合、重要な臓器を囲む脂肪に内臓脂肪が隠れて蓄積されてしまい、使われていない筋肉をとおって、心臓も脂肪で包んでしまうのです。その脂肪が、インスリン抵抗性や糖尿病、心臓病の原因となる化学シグナルを発信し、関節の痛みや骨粗しょう症、ホルモン調節不全、倦怠感、気分の落ち込みや不安など、痩せすぎている人の典型的な問題を引き起こしてしまいます」