【高校ラグビー】全国最多15度の優勝を誇る伝統校の秋田工が２回戦進出 高川学園に辛勝
＜全国高校ラグビー大会：秋田工35－29高川学園＞◇1回戦◇27日◇大阪・花園ラグビー場 全国最多の15度の日本一を誇る古豪の秋田工が、高川学園（山口）に辛勝で初戦突破を決めた。 前半の序盤は伝統のFWの突進で敵陣深くまで攻め込み、開始2分にWTB近藤龍之介（2年）が右中間へ先制トライを決め、12分までに3トライを先取した。しかし、前半だけで5つの反則を犯すなどして流れをつかめず、前半を28－17で折り返した。 風下の後半も高川学園の猛攻を受け一時逆転を許したが、後半17分に敵陣20メートル付近からWTB川瀬雄介（2年）が中央を突破して逆転トライを決め、そのまま逃げ切った。 沢木賢一監督（53）は「前半の反則で全て流れきってしまっているので。反則しないようにっていう話はしたんですけれども、それが結果的には苦戦の原因だったかなと思います」と反省。23年に監督に就任して2度目の花園で初勝利を手にし「本当にうれしいです、今の選手たちも力ある選手たちだと思ってるので。選抜含めてちょっとほんとに勝ててなかったので、まず1勝できてちょっとホッとしてる感じですね」と安堵（あんど）した。 2回戦では花園での年越しをかけ、山梨学院と対戦する。【古財稜明】
