【NFL】ベンガルズはWRヒギンズを引きとめるために全力を尽くすと自信のQBバロウ
シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズは、今季終了後に予定通りフリーエージェント(FA)となれば、市場で最も注目される選手の1人となるだろう。ビッグプレーを生み出すワイドレシーバーでありながら、ベンガルズはヒギンズを引き留めるための措置を講じていない。
ただし、ベンガルズが今後数カ月で好成績を収めれば、状況が一変する可能性もある。
マンデーナイトフットボールでダラス・カウボーイズに27対20で勝利した後、クオーターバック(QB)ジョー・バロウは、チームがヒギンズを引きとめつつ、WRジャマール・チェイスとも大型契約を結ぶことに自信を示した。
チームの記録によれば、バロウは「どうなるかは分からない。話し合いは続いているが、ティーを引きとめるために必要なことをやれる自信はある」と語ったという。
「俺は彼をチームに戻すために全力を尽くす。オフシーズンにその話し合いが行われるから、その機会を生かせるはずだ」
バロウのコメントからは、ベンガルズが2人のスターワイドレシーバーを確保するために、自身の契約を見直してでもサラリーキャップに余裕を作り出す覚悟がうかがえる。チェイスの契約額は急上昇しており、今のところジャスティン・ジェファーソンを超えてリーグ最高額のWR契約になる見込みだ。
一方で、ヒギンズはここ数シーズンで稀に見る優秀なナンバーワンターゲットとして、全盛期にFA市場に出る可能性を秘めている。現在は2,181万6,000ドル(約33億839万円)のフランチャイズタグでプレーしている。
シーズン開幕時点では、ヒギンズが今シーズン限りでFA市場に出て、大型契約を手にするというのが大方の見解だった。セーフティ(S)ジェシー・ベイツ三世がたどった道のように、これがベンガルズの基本方針だ。チームがこれまでの慎重な財政方針を覆し、年俸2,000万ドル(約30億3,220万円)を超えるWRを2人保持することになれば、それはチームにとって大きな変革と言えよう。バロウの自信が示すように、その可能性はまだ残されている。今後数カ月間で、シンシナティにおけるフランチャイズQBの影響力がどれほどのものかが明らかになるだろう。