スウェーデン中銀が利下げ、年内にさらに3回も-景気低迷で緩和加速
(ブルームバーグ): スウェーデン中央銀行は20日、政策金利引き下げを発表するとともに、従来の想定以上の緩和を実施する見通しを示した。インフレ率が目標を下回っている中で、低迷する経済のてこ入れを急ぐ。
中銀は政策金利を3.75%から3.5%に引き下げた。年内にあと3回の利下げを検討する可能性があると明らかにした。以前のガイダンスでは、今回の後には最大2回の利下げを示唆していた。
中銀は声明で「インフレ見通しが変わらなければ、政策金利を今年中にあと2回か3回引き下げることがあり得る。6月の想定よりも幾分速い緩和ペースになる」と説明した。
テデーン総裁率いる理事会はこれまで慎重な姿勢を示してきたが、6月以降インフレ率が中銀目標である2%を下回り、国民が引き続き高い借り入れコストからの圧力を感じていることから、より急速な金融緩和を求める声が最近高まっていた。今回の利下げはブルームバーグが調査したエコノミスト全員が予想していた。
中銀は6月の金利据え置きの後、年末までに政策金利を3%または3.25%に引き下げる見通しを示し、インフレ率は今年から来年にかけて2%を下回る可能性が高いとしていた。20日には詳細な予測や金利の見通しは示さなかった。
原題:Riksbank Cuts Swedish Rate and Eyes Faster Easing to Aid Economy(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby、Anton Wilen、Charles Daly、Stephen Treloar、Christian Wienberg、Jonas Ekblom.
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Niclas Rolander, Ott Ummelas