【オリエント工業が事業撤退】「人形」と不倫した48歳夫 アパートを借り重ねた逢瀬…知った妻の“ドン引き”
妻にバレ…
1ヶ月後、ようやくアパートを契約し、ふたりのゆっこを引っ越しさせてほっとしたころ、妻が彼に来た郵便物をひらひらさせながら迫ってきた。 「その日は土曜日だったと思うんですが、息子がいなかったんですよね。美結は『どういうことか説明してくれる?』って。それ、新たに借りたアパート関係の郵便だったんです。これは白状するしかないのか、だけどゆっことの恋は美結の知らない話。学生時代に遡って話すしかないけれど、本当は話したくない。聞かされたほうだって楽しくはないでしょう。でもただの人形好きだと思われても困る。どうしよう、と頭の中でくるくるいろいろな思いが巡りました」 結局、祥平さんは「もう嘘はつけない」と人形をアパートに住まわせていることを打ち明けた。ただ、ゆっこさんの話はどうしてもできなかった。 「妻が見たいというので、アパートに連れていきました。そこもかなり古い安い部屋ですが、ドアを開けて“ふたりのゆっこ”がソファに座っているのを見るなり、妻は『うわあ』と言ったきり立ち尽くしてしまった。『言葉を選んでいる余裕がないからストレートに言うけど、寒気がするわ、私』と妻はいいました。顔が青ざめていた。本当に気持ちが悪いと思ったんでしょうね。『あなたはここでしているから、私との関係を拒んだのね』とも言った。いや、それは違う、きみが拒んだんだよと言ったけど、『生身の女より人形がいいということでしょ、わかった』と妻は出て行ってしまった。心なしか、ふたりのゆっこが傷ついたように見えて、それから1時間ほどゆっこたちと過ごしました。僕も寂しかった。でも一方でわかってもらえるはずもないと諦観している自分がいたような気がします」 帰宅すると妻はいなかった。ほどなく息子が帰ってきたが、母親の行き先は知らないと言う。メッセージも電話もつながらない。息子とふたりで食事を作って食べたが、妻はなかなか帰ってこなかった。何度も電話をかけているうち、祥平さんはうっかり眠り込んでしまった。